脱炭素社会 「RE100」達成を目指し、「積水ハウスオーナーでんき」を創設

積水ハウスは、事業活動において使用する電力を100%
再生可能エネルギー

再生可能エネルギー

太陽光、風力、雨水、潮の干満、波など、利用しても自然に元に戻ると考えられる、再生可能な資源から集められたエネルギー。

にすることを目指す「RE100(アール イー 100)」イニシアチブに2017年10月加盟しました。当社は持続可能な社会構築のために、2008年に2050年を目標とした脱炭素宣言を行い、
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

ZEH

Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略)。住まいの高断熱化と高効率設備の導入による省エネと太陽光発電などの創エネにより、年間の一次エネルギー消費量の差引ゼロを目指す住宅。日本政府のエネルギー基本計画では家庭部門の温暖化対策のひとつとして位置付けられています。2030年までに新築住宅の平均でZEHを目指すという目標も設定され、取り組みが進められています。

の普及などを推進してきましたが、さらに事業活動で消費する電力の再生可能エネルギー化を加速させます。なお、「RE100」への加盟は、建設業界では国内で初めてとなります。

2040年までに事業活動で消費する電力の100%を再生可能エネルギーに

 当社は、2008年の環境配慮型住宅「グリーンファースト」の発売など、業界に先駆けて低炭素と快適な生活を両立する住まいの供給を行ってきた結果、これまでに700MWを越える大量の太陽光発電を供給するまでに至りました。一方、当社グループは事業活動において2016年度に120GWhの電力を消費しています。
 これまで太陽光発電の余剰電力は
FIT制度

FIT制度

再生可能エネルギーの固定価格買取制度。2012年7月1日にスタートした再生可能エネルギーの固定価格買取制度。再生可能エネルギー源を用いて発電された電気を、国が定める固定価格で一定の期間電気事業者に調達を義務付けるもの。

により電力事業者に買い取ってもらうことができましたが、2019年度より順次FIT制度が終了します。そこで、太陽光発電を搭載した住宅にお住まいのオーナー様などの余剰電力を当社が購入することで、オーナー様にとってのメリットを創出します。当社は環境に対する先進の取り組みを環境大臣に約束している「
エコ・ファースト企業

エコ・ファースト企業

環境省制定の「エコ・ファースト制度」のもと、地球温暖化対策、生態系保全、廃棄物・リサイクル対策などの環境取り組みが業界において先進的であると環境大臣に認定された企業。

」として、当社の事業用電力の再生可能エネルギー化を積極的に推進し、2040年まで積水ハウスグループで使用する電力のすべてを再生可能エネルギーにより発電したものにしていく計画です。

ロゴ:「RE100」

2019年11月より「積水ハウスオーナーでんき」による余剰電力の買取開始

 上記の目標の実現のため、具体的な取り組みとして、当社オーナー様から太陽光発電の余剰電力を買い取り、自社グループの事業用電力として利用する「積水ハウスオーナーでんき」を開始しました。買取単価は11円/kWhとし、買い取らせていただいた電力は「RE100」の達成のために当社グループの事業活動に活用しています。
 「積水ハウスオーナーでんき」は、ZEH比率87%(2019年度)の戸建住宅をはじめ、多くの
太陽光発電システム

太陽光発電システム

屋根に太陽電池を取り付け、温室効果ガスを出すことなく太陽の光で電気をつくれる、環境にやさしい自家発電システム。

を設置してきた当社だからこそできる、FIT制度による買取期間を満了されたオーナー様の不安解消と満足度向上、自社の「RE100」達成の二つの課題を同時に解決する独自のビジネスモデルです。

ロゴ:「積水ハウスオーナーでんき」

RE100目標に対する進捗

 2017年10月、国際的なイニシアチブである「RE100イニシアチブ」に対し届け出した削減目標は、「積水ハウスグループの事業活動に使用する電力を2030年までに50%、2040年までに100%再生可能エネルギーにより発電したものにしていく」というものです。

 本目標に対する進捗は以下の通りです。

年度 グループの事業活動に
使用した電力量(GWh)
お客様より購入した
太陽光発電の余剰電力(GWh)
お客様との契約件数
(1月末時点)
2019 111 1 4,320

「RE100イニシアチブ」とは

 「RE100」は再生可能エネルギー100%を目標に掲げる、世界の主要企業が加盟する国際イニシアチブです。再生可能エネルギーの使用は、企業にとってエネルギーコストの抑制や変革の推進、CO2等の排出削減目標を実現するための賢明な経営判断といえます。RE100メンバーには、「Global Fortune 500」にランクされている企業も含まれ、合計2.5兆米ドル以上の収益があり、ITから自動車製造まで幅広い業種を含みます。RE100メンバーは、
低炭素社会

低炭素社会

温室効果ガスの排出が少ない社会のこと。

への移行を促進させるよう、政策立案者や投資家へ強いメッセージを発信しています。「RE100」は、「The Climate Group」が「CDP」とのパートナーシップの下で主催する、「We Mean Business」連合の一部です。