ドクターインタビュー / 藤吉 健児 先生

藤吉乳腺クリニック

藤吉乳腺クリニック

藤吉 健児 先生

女性が抵抗なく来られる医院らしくない医院を目指しました。

  • 乳腺外科

怖くて病院に来ない方も、まず検診を受けてほしい。だから、気軽に入れる医院をお願いしました。

別府市内でいち早く乳腺外科を標榜された藤吉先生。乳腺に特化したクリニックはめずらしく、患者さまは県下全域から、なかには車で2時間かけて来院される方もおられるとか。乳ガン検診への関心は高まっている一方、「受診するにはどの診療科に行けばいいのかわからない人、気にはなるけれども怖くて病院に来ない人が多い。それがいちばんの問題です」ということで、先生のご要望は、気軽に来院できる医院らしくない医院でした。

このスペースに、これだけの機器がよくおさまりましたね。
動線の短さ、ムダのない空間プランの成せる技だと思います。

木や珪藻土など素材感を活かし、また建具類に住宅用の標準部材を使うことで、自宅感覚のくつろぎを演出。さらに、長時間の点滴で気分が沈みがちな化学療法室は明るく、待合室は落ち着いた雰囲気、レントゲン室は緊張を和らげるあたたかい印象というように、患者さまの心理を考えたきめ細かなご提案を行いました。より専門的で精密な検査にこだわられた先生は、検査、診察、化学療法とそれぞれ独立した部屋を希望され、マンモグラフィ、エコー、レントゲン、プリンターなど機器類も多かったのですが、先生も「これだけの医療機器が、この建物の中によくおさまった」と感心。そのためには、導入される医療機器を設計担当者が事前にチェックし、機器の納入業者と打ち合わせを重ねながら機器に適した部屋の広さ、機器の配置・配線をきめ細かくプランに落とし込んでいくという作業がありました。女性の抵抗感をなくすやさしい印象づくりと、専門性の高い検査を可能にする機器の導入を両立した藤吉乳腺クリニック。設計段階の綿密なプランニングがあったからこそ、先生のご希望にかなう医院が実現できました。