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資源循環型社会 活動方針④
ICTの積極的活用による資源効率性の向上

11:住み続けられるまちづくりを 12:つくる責任つかう責任 17:パートナーシップで目標を達成しよう

ICTによる循環トレーサビリティの確保 → 廃棄物実測システム導入100%

活動報告

トレーサビリティの確保による有効な資源の利用

 建設廃棄物適正処理にかかわるトレーサビリティの確保は、
廃棄物

廃棄物

自分で利用しなくなったり、第三者に有償で売却できなくなったりした固形・液状の物のうち、事業活動に伴って生じた物(政令で定められた20種類)を指し、排出事業者に処理責任がある。

の適正処理やリサイクルの責務のみならず、施工合理化など循環型のビジネスモデルを進めるために最も重要といえます。
 当社は、こうした認識から、2007年のICタグを活用した廃棄物実測システムの試行を手始めに、ICT技術の積極的な導入を進めてきました。
 さらに2017年には、独自開発した廃棄物回収の「電子処理システム」をクラウド中心のシステムに刷新し、廃棄物管理の電子システム機能強化の要請に機動的に対応。現在の
二次元バーコード

二次元バーコード

QRコード(Quick Responseコード)は、高速読み取りを重視したマトリクス型2次元コードとして、1994年株式会社デンソーウェーブにより開発され、1997年AIMIのITS規格に登録、2000年にISO/IEC規格となっている。

を活用した廃棄物実測システムを運用しています。排出時の状況を正確に把握し、1棟ごとに集計・分析して、総排出量や廃棄物種類別排出量をリアルタイムで把握できるオリジナルのシステムです。
 こうして分析された精細データは、商品開発・部材設計・生産工程・施工工程などへフィードバックすることで、より有効な資源の利用を促進することが可能となっています。
 2019年には、この利用率は事業所ベースで100%になっています。

二次元バーコードを利用した廃棄物実測システム

  1. 部材・仕様の整理や削減、邸情報や部材情報の一元化を実現した邸情報データベースと連動したクラウド上の廃棄物実測システムへのアクセスによるタイムリーな処理。
  2. 工事規模に応じた二次元バーコードラベルの印刷。
  3. 新築施工現場での廃棄物状況からスマートフォンなどを利用した適切な回収依頼。
  4. クラウド上の地図アプリなどと連携、物件情報データベースと緊密に連動した回収トラックの合理的な配車。
  5. ラベルの情報の読み取りと重量登録。
  6. モデルごとの廃棄物量の分析など各種の分析データを事業所・開発部門・工場などへフィードバックし、各部門の緊密な連携により環境活動を強力に推進。

図:二次元バーコードを利用した廃棄物実測システム