資源循環型社会 有害化学物質による汚染の防止

積水ハウスは住宅の
ライフサイクル

ライフサイクル

ある製品が、その原材料取得段階から最終的に廃棄処理されてその使命を終えるまでの全生涯のこと。

を通し、
EVABAT

EVABAT

Economically Viable Application of Best Available Technology略。事業者が対策を検討・実施する際に、自社の状況に応じて、投資可能な範囲で、最も効果の高い対策を選択する思想のこと。ある製品が、その原材料取得段階から最終的に廃棄処理されてその使命を終えるまでの全生涯のこと。ある製品が、その原材料取得段階から最終的に廃棄処理されてその使命を終えるまでの全生涯のこと。ある製品が、その原材料取得段階から最終的に廃棄処理されてその使命を終えるまでの全生涯のこと。ある製品が、その原材料取得段階から最終的に廃棄処理されてその使命を終えるまでの全生涯のこと。ある製品が、その原材料取得段階から最終的に廃棄処理されてその使命を終えるまでの全生涯のこと。

(経済的に実行可能な最良利用可能技術)の適用で有害化学物質利用リスクの最小化を目指します。

「化学物質ガイドライン」

 積水ハウスは化学物質の対応において、法規制を遵守するとともに国や自治体、業界団体等で制定されたガイドラインに基づき適切な対応を進める中、リスク管理の観点を加えた独自の「化学物質ガイドライン」を2007年に策定し、法規制や化学物質に関する新たな知見などに合わせて対象物質の見直しやガイドラインの改訂をしています。

化学物質ガイドラインに示す優先順位

図:化学物質ガイドラインに示す優先順位

有害化学物質による汚染の防止

人体に有害な化学物質暴露リスクの特定対象

従業員

(協力業者含)

住まい手

地域
環境

地球
環境

セグメント

管理の基本手法

生産時暴露   工場生産 最適な化学物質管理(日常管理、緊急時対応)
  サプライヤー 有害物質の移動量、使用量確認ならびに低減努力の推奨
施工時暴露       施工 最適な化学物質管理(作業者への暴露防止)
自然環境からの暴露(土壌)     土地開発 リスク回避(汚染土地の評価と健全地購入)若しくは低減(暴露防止)
居住時暴露       製品およびサービス 顧客暴露の低減
施工廃棄物暴露   廃棄物管理
製品廃棄時暴露     製造者責任の持続

生産時

PRTR法対象物質

目標 適切な防護措置の継続 化学物質起因の事故ゼロ
2018年度実績 工場生産における化学物質起因の災害事故は発生していません
 2017年度(2017年4月~2018年3月)に当社工場で使用した
PRTR法

PRTR法

特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律。これに政令で指定された一定の条件に合致する事業者は、指定された化学物質の排出量と廃棄量について、年1回の報告が義務付けられている。(Pollutant Release and Transfer Registerの略)

対象物質のうち、報告義務のある物質の排出量と移動量は下図の通りです。行政年度報告のため、本報告書対象期間とは異なる2018年度の集計数値を記載しています。
 今後とも高品質な製品を供給するとともに製造段階における、化学物質の適正な利用、排出量と移動量の把握と管理を推進していきます。

PRTR法対象物質の取扱量 排出量 移動量

図:PRTR法対象物質の取扱量 排出量 移動量

  •  行政年度報告のため、本報告書対象期間とは異なる2018年度の集計数値

VOC大気排出量

目標 2010年度比60%減
2018年度 実績 76%減
※ 行政年度報告のため、本報告書対象期間とは異なる2017年度の集計数値
2017年に揮発性有機化合物
VOC

VOC

塗料、接着剤、印刷インキなどに含まれる「揮発性有機化合物」のこと(Volatile Organic Compounds 略)。

については、PRTR指定の17物質に監視物質として63物質を設定し、合計80物質※の排出量を確認・監視しています。
  •  「プレハブ建築協会エコアクション2020目標管理調査」におけるVOC大気排出量確認対象物質に準じています、2017年より監視物質80物質(2016年までは監視物質は54物質)。

VOC大気排出量の推移

グラフ:VOC大気排出量の推移

地域環境への漏洩防止

目標 重大な地域環境への漏洩事故ゼロ
2019年度実績 重大な漏えい事故は発生していません
 当社の工場では、有害化学物質の管理について、従来からの法に基づく確認にとどまらず、
ISO14001

ISO14001

国際標準化機構(ISO)が発行した環境マネジメントシステムに関する国際規格(IS)群のうち、環境マネジメントシステム(EMS: Environmental Management Systems)が満たさなければならない事項を定めた規格。

などのマネジメント体制の確立、環境影響につながる事故および緊急事態の可能性を特定し、有害な環境影響を予防するか、または影響の拡大を最小限にするための緩和処置を行う手順を定め、事故および緊急事態への準備と対応の手順の年1回のテストや内部監査を通じ対応手順の有効性を維持しています。

施工時

目標 適切な防護措置の継続 化学物質起因の事故ゼロ
2019年度実績 化学物質起因の事故は発生していません

 施工にかかわる労働者の適切な防護措置による健康被害の防止など労働安全の確保と住宅の耐久性という最優先の要請に基づく性能確保、そして経済面のバランスを踏まえた中長期的な対応によって、持続可能な社会実現への責任を果たしていきます。

 当社では労働安全衛生法指定の化学物質640物質のほとんどが不使用若しくは意図的使用なし、または建材に固定化された曝露の可能性が少ない物質となりますが、曝露の可能性が残る数種類の物質については、代替え不可能なものについては作業者に対しリスク低減対策を施工要領書に定めるなど、労働安全上のリスク低減に努めています。

自然環境(土壌)

目標 土地購入時における重大リスクゼロ
2019年度実績 法基準を超える汚染地若しくは未対策土地の購入(販売)はありません

 自社保有地はもとより土地取引のプロセスにおいても調査、対策などの管理により二次汚染の防止などリスクの最小化に取り組み続けます。

居住時

目標 エアキス搭載率80%以上
2019年度実績 鉄骨戸建住宅におけるエアキス搭載率は88%
 国立大学法人千葉大学が推進する「ケミレスタウン®・プロジェクト」に参画し、
シックハウス症候群

シックハウス症候群

住居内での室内空気汚染に由来する、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患など、さまざまな健康障害の総称。

の発症を予防する建物の研究開発および、その普及を図りました(2007~2012年)。この研究成果を生かし、2009年11月、空気環境配慮住宅(ケミケア仕様)を発表。さらに、2011年7月、ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンの放散速度を低減させ、厚生労働省の指針値の2分の1以下の室内濃度を実現する空気環境配慮仕様「エアキス」を発売しました。
鉄骨戸建住宅をはじめ、賃貸住宅「シャーメゾン」や分譲マンション「グランドメゾン」などで採用が進んでいます。

施工廃棄物

目標 システム維持 新築工事における有害廃棄物の環境への暴露ゼロ
2019年度実績 暴露事故は発生していません
 当社は建設業界として初めてとなる「広域認定」を2004年に取得。施工現場で27種類に分別した廃棄物を資源循環センターへ回収し、最大80種類に再分別した上で100%の再資源化を行う
ゼロエミッション

ゼロエミッション

産業活動により排出される廃棄物・副産物すべてを資源として再活用し、社会全体として廃棄物ゼロを目指す考え方。積水ハウスグループでは「熱回収を伴わない単純焼却ゼロ・埋立処理ゼロ」をゼロエミッションと定めている。

を達成し維持しています。

製品廃棄時

目標 システム維持 当社が請け負った解体工事における有害廃棄物の自然環境への排出ゼロ
2019年度実績 環境への排出事故は発生していません

 当社グループは責任をもって建築工事が行えるように、工事に先立つ解体工事も請け負っています。
 当社グループでは、廃棄物適正処理システム、業者選択の基準を定めたガイドラインの作成、社員への教育など、解体に伴う有害廃棄物が自然環境に流出しないように、廃棄物管理と不法投棄防止のための仕組みを構築し、運用しています。
 また、アスベスト飛散防止措置を徹底し、住宅の解体工事を実施するなど、施工現場での暴露防止も行っています。

有害廃棄物の排出

目標 有害廃棄物の自然環境への排出ゼロ
2019年度実績 不適正な処理、飛散事故はありません。 自然環境への排出ゼロ。

 積水ハウスグループでは、廃棄物処理法における「特別管理産業廃物」の排出量を把握しています。法定処分期限に向け順次処分を進めている廃PCB、PCB汚染物質を含む品などのバーゼル条約で規制している有害廃棄物に加え、その他の特別管理産業廃棄物(可燃性廃油、廃酸、飛散性アスベストなど)の取り扱いがあり、発生した廃棄物を適正に処理しています。

2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
特別管理産業廃棄物排出量 61.4 43.7 81.0 103.7 162.7