人と自然の共生社会 まちづくり・分譲マンションにおける緑化の推進

「5本の樹」計画を分譲マンション事業のエクステリアでも生かしています。植栽の豊かさを示す緑被率の高さは、積水ハウス分譲マンション「グランドメゾン」の大きな特長です。2019年度に竣工した分譲マンション12の平均緑被率は21.3%。緑被面積は9517.6m²でした。

 積水ハウスは、「5本の樹」計画の手法を分譲マンション事業においても生かしています。当社のマンションブランド「グランドメゾン」でも緑化を常に意識し、敷地面積に対する植栽面積の割合を示す緑被率を20%以上とすることを目標として事業を推進しています。

 分譲マンション等の共同住宅における外構空間は、住民同士のふれあいの場としても機能。その豊かな緑については、マンションの付加価値を高めるとともに、住民の心を癒す空間として整備を進めています。

「江古田の杜」プロジェクトが2019年、「緑の都市賞」をはじめ、数多くの賞を受賞

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 「江古田の杜プロジェクト」は、みどりを用いた環境の改善、景観の向上、地域社会の活性化などの取り組みが評価され、公益財団法人都市緑化機構主催の「緑の都市賞、緑の事業活動部門」において『国土交通大臣賞』を受賞、「都市景観の日」実行委員会主催の「都市景観大賞」において『優秀賞「都市景観の日」実行委員会会長賞』を受賞、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「グッドデザイン賞」において『2019年度グッドデザイン賞BEST100』に選出され『特別賞グッドフォーカス賞[地域社会デザイン]』を受賞しました。

【事業概要】

 「江古田の杜プロジェクト」はもともと国有地であった土地をUR都市機構主催によるプロポーザルコンペにおいて、積水ハウスの企画が選定され、事業化に至った計画です。

約17,700㎡の土地(A街区)に地上14階地下1階建の分譲マンション「グランドメゾン江古田の杜」、約15,800㎡の土地(C街区)に地上14階地下1階建の子育て世帯向け賃貸マンション「プライムメゾン江古田の杜」、サービス付き高齢者向け住宅「グランドマスト江古田の杜」、単身者向け賃貸マンション「マストワン江古田の杜」、の他、介護付き老人ホーム、保育所、学童クラブ、子育て支援施設、コンビニエンスストア、薬局を計画しました。(A,C街区合わせて総戸数1,150戸)

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【まちづくりコンセプト】

 地域の資産である緑の「保全」、保全した樹木と一体となって緑の骨格を形成する新たな緑の「拡充」、保全・拡充した緑による維持管理・コミュニティ活動による「活用」によって、持続可能な地域をつくる。

保全

従前の宅地において植樹されていた約200本の既存樹木保存・移植。
街区の中央に位置する既存の大きなユリノキの周りを「ゆりのき広場」として整備し、コミュティ・災害活動の拠点となるようにしました。地域のあらゆる場所から眺めることができるユリノキを人が集うための目印として生かしました。

写真:保全

写真:保存されたユリノキの木

保存されたユリノキの木

→「自然生態系の保全」、「歴史文化的資産の保全」、「景観の保全」、「住環境の保全」の観点から保存する樹木を評価・選定。

拡充

写真:保存されたユリノキの木

3本は鳥のために、2本は蝶のために日本の在来種を中心に植樹を行う「5本の樹」計画により、保全した既存樹木及び隣接する江古田の森公園の樹木と調和・協調する新たな植栽を創出。

→「人と人をつなぐ緑」、「誘う緑」、「在来の緑」として、そこに生活する住民の生活動線とコミュニケーションに配慮した「緑のリング」と「緑の軸」を形成。

写真:保全

活用

「LIFE WITH GREEN」住民が緑を生活の一部としてともに生きていくための取組み。
→「緑を守る」樹木を次世代に承継し守っていくために、樹木の意義や価値、樹種や生態系との関係について理解するために「緑の管理ガイドブック」を作成。
→「緑を育てる」このまちに住む人・働く人の成長と共に樹木の成長を感じるために、森の観察会や植樹イベントなど、定期的にコミュニティイベントを開催。
→「緑の管理に参加する」まちの統一感や美しさの価値感を共有するために、管理者と住民が協働して行う管理活動を実施。

【家庭用燃料電池「エネファーム」を採用】

グランドメゾン江古田の杜(531戸)、プライムメゾン江古田の杜(263戸)、グランドマスト江古田の杜(141戸)に家庭用燃料電池「エネファーム」を採用しました。

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