働き方改革 健康経営

「世界一幸せな会社」を目指すには、従業員一人ひとりが健康で、社内外で生き生きと充実した生活を送ることが必須条件となります。健康経営が企業の成長・持続性に資するとの認識のもと、健康経営の方針を定め、時間外労働の削減や有給休暇の取得率向上、健康増進に取り組んでいます。 従業員が活力をもって仕事に取り組むためには、身体の健康だけでなく「心の健康(メンタルヘルス)」も良好に保つことが重要です。全社の管理職や入社2~3年目の従業員を対象にした研修を実施し、メンタルヘルスに対する理解を深めています。また、代表取締役4人をはじめとする社内委員のほか、有識者 2人を社外委員として加えた「CSR委員会」を定期的に開催。その傘下の「社会性向上部会」において、取り組みテーマの一つに健康経営を掲げ、「運動」「健康診断結果の活用・生活習慣改善」「分煙・禁煙」などによる健康づくりに取り組んでいます。

図:ウォーキングチャレンジ

「ウォーキングチャレンジ」スタート

  2019年2月、積極的に歩くことで健康増進を図る「ウォーキングチャレンジ」をスタートしました。自身の歩数を記録することで意識を高め、従業員同士や部署間で楽しく競うことができるよう、オリジナルアプリ「積水ハウスFIT」を開発。「ウォーキングチャレンジ」の参加率は、スタート当初の52%から73%に増え(2020年1月時点)、参加者の平均歩数は約400歩増えています。また、参加者の60%が「以前より健康づくりを意識するようになった」、44%が「社内のコミュニケーションが増えた」と感じており、健康に対する意識の向上と職場の活性化にも繋がっています。

図:ウォーキングチャレンジ

AIによる健康のリスク分析と遺伝子検査サービスをスタート

  2020年2月、健康診断の結果からAIが将来の健康リスクを分析し、従業員にフィードバックすることで生活改善に役立てる先進的なシステムを導入しました。各従業員の3年後までの検査値が予測され、生活習慣の見直しにより検査値がどのように変化するかシミュレーションすることができます。また、定期的に任意で申し込むことができる遺伝子検査サービスにより、生活習慣病に関する多項目の発症リスクを把握し、生活習慣改善につなげています。

健康経営における課題、経営への影響、取り組み方針

従業員が最大のパフォーマンスを出すための健康上の課題は、40歳以上の男性の肥満率※が約半数におよび、生活習慣病のリスクが高まっているという点です。会社の経営を担う年齢層の健康状態の改善は、より一層の持続可能な経営に繋がります。そこで、経営層が参加する、ESG推進委員会(旧CSR委員会)や経営会議などで議論し、健康経営の目標を「3大疾病につながる生活習慣病因子の有所見者率ゼロ」を目指した低減としました。その為に、まずは健康診断の受診率100%を目標とし、その結果所見がある場合の二次健診も100%受診する様、全従業員に働き掛けています。更に、生活習慣の改善を目的に、AIにより健診結果から3年後までリスクを分析し、生活改善を行なった場合のシミュレーションが分かる仕組みを導入。また、個人や事業所ごとの平均歩数がタイムリーに分かるオリジナルのヘルスケアアプリを開発し、1日平均7000歩を目標に、運動量の維持向上を図っています。
※腹囲85cm以上もしくはBMI(体重÷身長÷身長)25以上の有所見率

健康経営における目標 ※積水ハウス単体

重点施策 2017年度実績 2018年度実績 2019年度実績 2020年度実績 2021年度目標 2022年度目標
ストレスチェック受検率 94.5% 92.4% 92.7% 93.2% 94% 95%
健康診断受診率 100% 100% 100% 100% 100%