大開口で内と外とを緩やかにつなぐ開放的で居心地の良い空間「スローリビング」が「2011年度グッドデザイン賞」を受賞

積水ハウス株式会社/2011年10月3日

 

 積水ハウス株式会社が提案する「スローリビング ※1) が、2011年10月3日(月)に発表された公益財団法人日本デザイン振興会(所在地:東京都港区)主催の「2011年度グッドデザイン賞」の住宅部門において、グッドデザイン賞)(※2) を受賞しました。


 今般の受賞についての審査委員の評価コメントは以下の通りです。



日本の伝統的な内外の境界空間である「縁側」を現代の条件に合わせて翻訳し、その性能や心理的な効果を科学的に検証している点に可能性を感じる。

 



【スローリビングのポイント】


(その1) 科学の視点から生まれた新しい中間領域「スローリビング」
 
(その2) 強度と設計自由度をさらに高めた構造システムを活かし、
      
内と外を緩やかにつなぐ空間提案をシステム化

  積水ハウスは、居心地の良い空間を心理や行動面から科学的に研究するため、当社総合住宅研究所(京都府木津川市)に開口部の大きさや天井の高さ、軒の出を変えられる実寸大の空間を建設し、被験者の“居心地の良い場所”や“室内でも戸外を感じる場所”を検証する実験を重ねてまいりました。

 その最適解として、多くの人が居心地が良いと感じ、心地良い場所の範囲が広がる中間領域「スローリビング」を導き出しました。

 「スローリビング」は、強度と設計自由度をさらに高めた進化した構造システムを活かし、大開口のフルフラットサッシの連窓やキャノピー(大型庇)などのアイテムで、内と外を緩やかにつなぐ空間提案をシステム化したものです。
 
 古来から日本人に親しまれてきた縁側などの中間領域を現代風にアレンジすることで、自然とのつながりを感じながら、ゆったりと流れる時間を味わえる心地よい空間を実現します。
 
 
今後も積水ハウスは、多忙な現代社会において生活者が癒しを感じることができる「スローリビング」などの居心地の良い空間とライフスタイルを提案し、“グリーンファースト”の考え方を進化させ、お客様の“快適性”“経済性”“環境配慮”をさらに追求してまいります。

 




◆ 科学の視点から生まれた新しい中間領域「スローリビング」


 当社の「居心地研究」では、総合住宅研究所に建設した実験空間において、被験者に外部と室内側の“居心地の良い場所”“室内でも戸外を感じる場所”を探してもらい、17項目の空間評価と8項目の心理状態評価について5段階の評価を実施しました。

 行動評価によって、標準空間では居心地の良い場所が開口部に集中しているのに比べ、大開口サッシと軒下空間で内と外とを緩やかにつなぐ中間領域を設けた空間では、室内の奥側にまで居心地の良い場所が広がることがわかりました。

 これらの研究と実験の成果から、居住者の“ゆったりと感じる”“外を感じる”などの意識が高まる居心地の良い場所が広く分布する要素や条件を満たす空間をオリジナルアイテムでシステム化して実現したのが、新しい中間領域「スローリビング」です。

 

○“居心地の良い場所”の分布比較実験


 
 


◆ 内と外を緩やかにつなぐ空間提案をシステム化するアイテム


○フルフラットサッシ/フルフラットバルコニー

 

  最大合計8m+コーナーの大開口を実現し、1階や2階バルコニーとの段差のないフルフラットサッシの設置が可能です。
 より空間の広がりを感じることができ、室内からの眺めや庭との一体感を高めつつ、出入りもスムーズにできます。

 
 
 

○キャノピー(大型庇)


水平ラインを強調した美しい日本的な外観シルエットを生むとともに、深い軒下空間は夏の日差しを遮り、室内にやさしい光を採り入れます。
 包み込まれるような中間領域を創出し、玄関やガレージの他、テラスでお茶を飲んだり、デッキチェアーでくつろぐなど、様々な用途・機能に活用できます。


(※1) 「スローリビング」は積水ハウスの登録商標です。


(※2) 「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創立された「グッドデザイン商品選定制度(通商Gマーク制度)」を継承し、1998年より公益財団法人日本デザイン振興会の主催事業として運営される、日本で唯一の総合的なデザイン評価制度です。
なお、11月9日(水)に表彰式及び「グッドデザイン特別賞」各賞の発表が行われる予定です。








<本件に関するお問合せ先>

積水ハウス株式会社
広報部
(大阪) 06-6440-3021
(東京) 03-5575-1740

※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承下さい。