企業と個人が社会を変える、LGBTQの取り組み

work with Pride Gold 2023

「PRIDE指標」において、6年連続で最高評価の「ゴールド」を受賞

積水ハウスグループ全従業員対象の「ヒューマンリレーション研修」において、2014年よりLGBTQをテーマに取り上げ、啓発活動を継続的に行っています。2019年には、同性パートナーにも人事・福利厚生制度の適用を開始、LGBTQに関する相談窓口も設置しました。こうした取り組みが評価され、大手住宅メーカーで初めて6年連続でPRIDE指標GOLDの認定を得ています。2023年からの第6次中期経営計画では、ダイバーシティ戦略のひとつとしてLGBTQの理解促進を挙げ、当事者が安心して暮らせる施策を引き続き打ち出していきます。

work with Pride Rainbow2023

レインボー認定を2年連続で受賞

2023年11月7日には、LGBTQに関する取り組みを評価する「PRIDE指標2023」において、2年連続で「レインボー認定」評価を取得しました。
「レインボー認定」は、LGBTQの人々が自分らしく働ける職場・社会づくりの実現に中長期的にコミットメントする企業を後押しする認定として、2021年に従来のPRIDE指標に加え新設されたものです。
認定の要件として、PRIDE指標の最高評価である「ゴールド」の受賞、日本におけるLGBTQ+関連の法制度の実現へ向けた活動について企業・団体として賛同していること、LGBTQ+に関する理解促進や権利擁護のために、自社・自団体のみならず企業や行政、NPOなどの異なるセクターから集まった重要なプレイヤーたちが、特定の社会問題の解決の為に共通の問題認識に基づくビジョンを設定していることの3点が挙げられています。

WEBランチケーション※「LGBTQ×すまい」の実施

追手門学院大学 准教授 葛西リサ氏

2021年10月15日、グループ会社を含め34社の全従業員に声をかけ、ライブ配信講座「WEBランチケーション『LGBTQ×すまい』」を実施。住宅政策/居住福祉の専門家、追手門学院大学准教授の葛西リサ氏を講師に迎え、「セクシャルマイノリティの住宅問題」と題した講義をしていただきました。住まい探しや購入時において当事者が抱える不安や課題を知ることで、一人ひとりが自分事としてとらえるとともに、何ができるかを考える大切なきっかけとなりました。「LGBTQフレンドリー」な企業グループを目指して、「社内」の理解を深め、さらには「お客様」へも、多様な家族の在り方を想定した商品やサービス、付加価値を提供できるよう、取り組みを進めていきます。

グループの全従業員を対象にESGに関するテーマで実施している、お昼休み時間を使った情報発信やコミュニケーション(ランチ+コミュニケーション)

積水ハウス不動産グループの取り組み

積水ハウス不動産グループでは、賃貸住宅の募集時におけるLGBTQフレンドリーな対応を目指しています。2022年8月1日からは、LGBTQの当事者がストレスなく、お部屋探しや入居をしていただけるよう、下記の対応を行っています。
①積水ハウス不動産グループ社員および加盟店の研修を継続的に実施することによって、LGBTQに対しての理解を深め、顧客満足度の向上に努めています。
② 入居申込書類や電子申込フォーム、賃貸借契約書において性別欄を削除する、パートナーの選択肢を設けるなどの多様性に配慮した書式変更を行っています。

積水ハウス不動産グループ LGBTQ の取り組みについて

日本各地で理解を深めるためのイベントに参加

LGBTQ等性の多様性の理解を深めるためのイベントが各地で開催されています。2023年度は、「結婚の自由をすべての人に」(同性婚)訴訟が起こっている5つの地域において、積水ハウスグループとして協賛し、積水ハウスオリジナルのアライTシャツを着てパレードへ参加しています。

誰もがいきいきと活躍できる社会の実現に向けて、アライの意思を見える化してきました。このような活動を継続することで、世の中を変えるきっかけづくりをサポートしていきます。

ALLY(アライ)とは、LGBTQを理解し、自分でできることは何かを考えて行動する支援者のことです。

アライのネットワーク「S-Allyサークル」を開始

アライが情報交換や交流ができる場として、2023年3月に「S-Allyサークル」(積水ハウスアライサークル)を開始しました。S-Allyサークルとは、過去にLGBTQに関するテーマで開催したセミナー、パレードに参加した従業員に声をかけ、サークル活動に同意した人で構成されたコミュニティです。社内SNSで交流をはかっており、LGBTQに関する書籍やニュース、イベントについて情報交換をしています。また、性の多様性について考え、祝福する期間である6月のプライドマンスには、アライのメッセージ動画を制作し、社内でもアライの存在を可視化しました。

LGBTQ Ally

アライ・ステッカーで意思表明を

LGBTQ当事者への支援の気持ちを表明できるツールとして、「積水ハウスグループオリジナル アライ・ステッカー」を制作し、希望する従業員に配布しています。

代表取締役 社長執行役員 兼 CEO
仲井嘉浩による「アライ宣言」

私は「LGBTQ アライ」であることをここに宣言します。「積水ハウスグループを世界一 幸せな会社にする」ため、従業員一人ひとりが多様性を活かすことのできる企業グループを実現します。コミュニケーションを活性化させることでイノベーションが生まれ、誰もが自分らしくその能力を最大限に発揮でき、人も組織もさらに成長する。これが、積水ハウスのダイバーシティ&インクルージョンです。

Business for Marriage Equality

婚姻の平等キャンペーン賛同

2020年11月、積水ハウスは婚姻の平等(同性結婚の法制化)を求めるキャンペーン「Business for Marriage Equality」に賛同しました。
誰もが家族を持ち、幸せを感じられる社会を目指すというこの取り組みは、“「わが家を」世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンを掲げる当社にとっても共感できるものです。

Equality Act Japan

ビジネスによるLGBT平等サポート宣言

2022年8月、積水ハウスは日本における平等法の導入を支持するキャンペーン「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」に賛同しました。
当社の人権方針でも掲げている通り、性的指向や性自認に基づく差別を禁止し、誰もが平等に扱われるインクルーシブな職場・社会づくりを目指すことを宣言します。

G7広島サミットへの要望書

G7広島サミットにおいて、国際社会におけるLGBTQに関する取り組みを主要議題の一つに引き上げ、具体的な取り組みを推進するための、更なるコミットメントを行うことを求める要望書の提出に賛同を表明しました。
G7メンバー国の中で唯一、同性カップルの婚姻が法的に認められておらず、LGBTQ差別禁止法もなく、また、法的な性別を変更する際の厳しい要件を課している日本。この現状について議論することは、すべての人の人権を守ることであるとの認識のもと、この取り組みに賛同しています。

「性同一性障害特例法の要件緩和」に関する議論を進めることへの賛同

2023年8月、積水ハウスは「性同一性障害特例法の要件緩和(トランスジェンダーが法的な性別を望む性に変更するための法律)」に関する議論を進めることへの呼びかけに賛同しました。
トランスジェンダーの心身の健康を守り、性別にかかわらず、すべての人の人権を尊重することは、当社の人権方針とも合致するものです。