むつ市 公営住宅

PFI事業を通じて地域活性化に貢献
鉄骨造の工業化住宅で
全国初の公営住宅を建築*災害公営住宅を除く

敷地面積:6876.7㎡ 延床面積:4836.54㎡
棟数・戸数:2棟60戸+集会室 構造:重量鉄骨造4階建
建築地:青森県むつ市

背景とニーズ

  • ・青森県むつ市が、老朽化が進んでいる既存市営住宅の鉄道跡地への集約建替を計画し、PFI事業として公募。
  • ・建物の設計・施工だけでなく長期にわたる維持管理業務が発生することから、分離発注形式ではなく、PFI事業によるSPC(特別目的会社)の組成が必須条件となっていた。
  • ・市営住宅という特性上、細かな基準への対応と、ライフサイクルコストの縮減が重要課題となっていた。
  • *PFI(Private Finance Initiative):地方自治体が公共事業を実施するための手法の一つ。民間の資金と経営能力・技術力を活用し、公共施設棟の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営などを行う。コストの削減、質の高い公共サービスの提供が期待される。
  • *SPC(Special Purpose Company):事業内容が特定され、その特定の事業のためだけに設立された会社のこと。

ソリューション

  • ・むつ市と丁寧な対話を重ね、工業化住宅ならではの高品質、短工期のメリットをご提案。
  • ・PFI事業の実績が豊富な信頼できる事業者とのSPC組成に加え、建設に関しては地元業者とも連携。
  • ・近隣住民へのインタビューを通じて、住民目線での事業を企画。
  • ・天候に左右されず誰もが自由に通行できるピロティ空間を設けることで、地域課題でもあった通行路を確保。地域の景観コンセプトに合わせたデザインを取り入れるなど、周辺環境との調和や地域住民の交流にも配慮。
  • ・テレワークスペースや子供の成長に応じて空間変更が可能な可動間仕切収納、バリアフリー対応など、将来にわたって快適に住み続けられる「ユニバーサルデザインを取り入れた市営住宅」をご提案。
PFI事業を通じて地域活性化に貢献鉄骨造の工業化住宅で全国初の公営住宅 を建築フロー

成果

  • ・地域住民も利用できる集会所を整備し、住宅地、商店街、公共施設との動線を確保することで、周辺エリアの活性化に寄与した計画となっている。
  • ・工業化住宅のメリットを活かし、資材や現場コストの徹底管理により、資材高騰の中でも高い品質を確保しつつコスト縮減を実現。
  • ・構造躯体の20年保証制度の適用によりメンテナンスにかかる維持管理コストを低減し、ライフサイクルコストの縮減に貢献。鉄骨造の工業化住宅によるPFI事業として全国的にも注目を集めている。