コミュニケーション・ロボットテクノロジー(RT)を応用した高齢者の在宅健康管理・支援システムの開発に向けて千葉工業大学との共同研究を開始

積水ハウス株式会社/2009年9月8日

積水ハウス株式会社は、千葉工業大学(千葉県習志野市 学長:本岡 誠一 氏)と共同で、コミュニケーション・ロボットテクノロジー(RT)を住宅に応用し、高齢者の健康管理を行うことで安心な生活をサポートする、在宅健康管理・支援システムの研究開発に着手しました。この共同研究は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進めている「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」の一環として研究開発の委託を受け、このたびNEDOとの契約を完了し、本格的に研究を開始したものです。当社は、本研究において千葉工業大学とともにNEDOから1億3千万円(予定)の助成金を受け、平成21年度から平成22年度までの期間で研究を行った後、平成25年度を目標に在宅健康管理・支援システムの実用化を目指します。


(※ 委託の決定については、NEDOより平成21年5月28日に発表済です。)


<研究開発のポイント>

住宅における、生体センサーなどのRTを活用した高齢者の健康管理を行うシステムの開発

生体情報の計測や健康のためのアドバイスなど、居住者と医療をつなぐインターフェイス機能の検証

負担の少ない健康管理を通じて、高齢者にとってさらに安心で快適な生活の提供を目指す


 

本研究は、少子高齢化や介護者不足という社会問題を背景に、高齢者が自宅にいながら負担が少なく健康管理を行えるよう、RTを用いた生体センサー等の要素技術や、それらを統合したシステムの開発と機能の検証を行い、将来的な実用化を視野にビジネスモデルの検討を進めるものです。開発するシステムにおいては、生体情報(バイタルデータ)を計測・蓄積・分析し、音声認識を用いたコミュニケーションを通じて健康のためのアドバイスを行うことで、体調管理と病気の予防に役立て、より安心で快適な生活の提供を目指します。また、必要に応じて、担当医への診断支援など医療機関とも連携し、居住者と医療ネットワークをつなぐインターフェイスとしての機能を担うことを目指します。


昨今、高齢化の進行や社会構造の変化を受け、自宅で介護を受けたり、自分自身で健康管理を行う高齢者が増加しています。そうした中で、医師や介護者の負担を軽減するとともに、高齢者にとってより安心で快適な生活空間を提供するため、RTを応用して住宅で健康管理を行えるシステムの開発が期待されてきました。当社はこれまでも、住空間における生体センサー技術の研究などを進めてきましたが、今回の共同研究により、社会の要請に応える技術の開発を一段と推し進め、居住者の健康や快適性を支える住まいを提案してまいります。


 



<本件に関するお問合せ先>

積水ハウス株式会社
広報部
(大阪) 06-6440-3021
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