11月は、テレワークの普及に向けて働き方の多様性を広げる運動を推進するテレワーク月間です。
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、この1年近くの間に急速にテレワークで在宅勤務をする人が増えてきました。
国土交通省の調査※1によりますと、テレワークをしている人の割合は22.5%と、まだ限られてはいるものの、過去5年間で最も多くなっています。またテレワークをする9割の人が、自宅で行っているとのこと。皆さんの中にも、コロナ禍で急に在宅勤務になった人もいるのではないでしょうか。
※1:国土交通省「令和2年度テレワーク人口実態調査」より
自宅に“仕事スペースがない”!急な在宅勤務に困る声も
満員電車に揺られて1時間…といった通勤の負担が減るなど、在宅勤務になって便利なことがある反面、自宅での仕事環境に困っている人も少なくありません。
これまで自宅で仕事をする習慣がなかった場合は、急にデスクや椅子を買い足して、“仕事スペース”を作った人もいるでしょう。一方で、自宅にデスクや椅子を置くスペースがなく、ダイニングテーブルやリビングのソファーといった共有スペースで仕事をしている人もいると思います。食事などのたびに、「邪魔~!」「片づけて!」と家族に言われながら、仕事の最中でもパソコンや資料を片付ける、という経験をしている人も少なくないでしょう。
前述の調査でも、「テレワークを実施して悪かった点」として、「仕事をする部屋や机・椅子などの環境が十分でない」ことや、「自宅のため家族に気兼ねした」という声が挙がっているほど、在宅勤務で抱える“悩みごと”のひとつが、集中できる“仕事スペース”の確保なのです。
“遊牧民”のように自宅を移動 手軽に好きな場所を“仕事スペース”に
こうした“悩みごと”を解決できないかと、積水ハウスが賃貸住宅向けに開発したのが、動かせる“仕事スペース”の『ノマド書斎』。
「私自身も在宅ワークで感じるストレス、仕事と休みのオンオフの切り替え、気分転換が難しいと感じていて、そういったことを解決できるモノをつくりたいと思っていました。」
そう話すのは、『ノマド書斎』の開発を担当した一人の山下浩祐。
ノマドとは日本語で“遊牧民”を意味する言葉。
その日の気分や状況に応じて、好きな場所に移動して気持ちよく仕事ができる環境を提供したい―。
そういう想いから誕生しました。
”今日は天気が良いから外を眺めながら仕事をしたい”となれば、窓際に。
”今日は家族が家にいるので、集中して仕事がしたい”となれば、廊下の片隅や寝室といった静かなスペースに。
ブース型のデスクになっている『ノマド書斎』にはキャスターが付いているので、手軽に場所を変えて、自分だけの空間で集中して仕事をすることができます。