開発が難しい立地を逆転の発想で魅力に変える。
- 雑木林からの転用
手をつけられずにいた雑木林を価値ある資産として残すために。
名古屋市街への通勤圏内である愛知県丹羽郡。この地ですでに3棟のシャーメゾンを所有されているオーナーさまが、唯一、開発が難しいとのお考えから残されていたのが、斜面のある雑木林でした。そんなオーナーさまに、積水ハウスが提案したのが、道路との高低差を逆に活かして魅力に変える「散歩道」というテーマでした。
高低差3mの斜面を活かした、立体的な正面エントランス。
ふたつの棟の間には、植え込みのあるコモンスペース。
この地を愛されるオーナーさまの想いが、「散歩道」というカタチに。
設計担当は言います。「オーナーさまと一緒に敷地を歩かせていただいた時、日が照って、風が吹いて眺めがよくて、とても気持ちが良かったんです。その時にオーナーさまやご近所の方が毎日ここを散歩されている姿が目に浮かび、それが発想のベースになっています」。道路と約3mある高低差は斜面として残し、大きな階段とスロープ状の歩行者通路を設置。散歩道は2棟のシャーメゾンの間を縫いながら、隣接するオーナーさま宅の横手を通り抜けるように。目を転じれば、オーナーさま宅の蔵と田園風景が広がります。そこには、積水ハウス独自の「5本の樹」計画による豊かな植栽が敷地内を彩っています。
入居者がくつろげるベンチとともに、アオダモ、シマトリネコなど、地域の在来樹種を植える「5本の樹」計画に基づいた植栽も。
ベビーカーでも通りやすいゆるやかなスロープ。途中のベンチからは、のどかな田園風景が一望できる。
シャーメゾンガーデンズの発想で、敷地全体を高付加価値化。
枕木や自然石を利用し、随所に自然の持つ温かみを演出した小径。
この物件の魅力は外構ばかりではありません。両棟に太陽光発電システムを搭載し、全室入居者売電を可能に。また、不要な生活用品を収納できるストッカーを敷地内に設置するなど、長く住んでいただくための工夫が随所に。防犯にも配慮し、窓には防犯センサーを設置し、万一の時にはすばやく通報できるセキュリティシステムを導入。さらに駐車場には防犯カメラを設置し、夜はライトアップして「見える防犯」に貢献しています。建物だけでなく、敷地全体でいい環境をつくるというシャーメゾンガーデンズの発想が高付加価値化につながり、完成前から予約で満室の物件となりました。
難しい条件を克服し、やりがいのある仕事に。
左から営業の中林、設計の佐藤、積和建設中部の甲斐、積水ハウス不動産中部の岡本
さまざまな条件を克服しながら、デザイン性や快適さを両立したものができました。商品である建物を、土地の個性に合わせてよりいいものにしていくのが私たちの仕事であり、使命でもあります。ご理解のあるオーナーさまに出会い、いいスタッフとやりがいのある仕事に携われたことに感謝しています。
(営業担当者談)
<積水ハウス 名古屋西シャーメゾン支店>
営業担当/中林将嗣 設計担当/佐藤千尋
<積和建設中部>
外構担当/甲斐禎教
<積水ハウス不動産中部>
賃貸担当/岡本和之
平面図
物件概要
構造規模 | ユニバーサルフレーム・システム(軽量鉄骨造) |
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規模 | 2棟10戸 |
敷地面積 | 1661.72㎡ |
延床面積 | 706.82㎡ |
間取り | 2LDK 3LDK |
所在地 | 愛知県丹羽郡 |
※掲載の写真には、一部標準仕様以外の特殊設計が含まれている場合があります。