やました歯科医院
- 歯科
- 小児歯科
その取り組みと大規模な建築で注目される3階建ての歯科クリニック
全世代に向けた、「歯だけでなく体全体の健康をつくる施設」がコンセプトのやました歯科医院。
1階、2階には合計15台の診察台を設置。患者さまとスタッフの動線は分離し、動きに無駄が出ないスタッフ専用の回遊性ある動線を採用。歯育・食育に力を入れているため、子どものアクティビティスペースや、遊びながら体幹のトレーニングができる設備を設置するなど、従来の歯科にない要素を取り入れました。複雑なプランに加え、3階建てという規模の大きさは珍しい事例でした。完成後は大きな反響を呼び、歯科医院の新しい方向性を開いた建築となりました。
バス通りに面し、駅のロータリーから見える好立地。街の景観にも配慮し、雰囲気のいいカフェをイメージしながら、外構の植樹もふまえてプランを進めました。子どもが遊んでいる様子が外からもよく見えるように、2階のアクティビティルームが迫り出すようにデザインすることで、入りやすさや親しみやすさを強調。
天井が高く開放感のある、心地よいカフェのような待合室。選ぶ楽しみを伝えたいという、院長のこだわりが詰まったOTCの棚にも遊び心が詰まっています。
全体を通して海・森・空など自然をイメージし、子どもの心が弾むようなインテリアデザインを実現。受付や待合室には木材を取り入れ、落ち着く空間を心がけました。
診察中も患者さまやスタッフの雰囲気がわかるように医院内の動線やパーティションも工夫。通路にも木質感を取り入れることにより、落ち着ける空間にしました。
小児治療室は「空」をイメージ。診察スペースの仕切りを低くして閉塞感を減らしたり、診察台を倒したとき、特注の雲の照明が視界に入るように設計したりと、子どもを安心させる仕掛けが随所にあります。
歯の健康には、体幹の強さも影響するという院長の考えのもと、子どもが遊びながらも体幹を鍛えられるように、アクティビティルームを設けました。登ることができる突起物が付いた壁やバランスボールなど、好奇心を刺激するような遊具を配置。内装は「森」をイメージし、明るいグリーンをベースに壁紙やカーペットをセレクト。
小児歯科用の待合室です。ヘリンボーン張りの床材が特徴的です。ソファやデスクなどは、空間に合わせて色、素材、かたちにまでこだわりました。
3階のいちばん日当たりがいい向きにはキッチン・バルコニー付きのセミナールームを確保しました。ここでは、管理栄養士による栄養指導や食育の講座を実施。歯・体の健康に関する講座を定期的に開催し、地域にお住まいの方々との交流もここで行います。セミナールームはスタッフルームも兼ねており、ときには研修の場やスタッフ同士のコミュニケーションの場にもなるなどフレキシブルに使えます。
施設情報
| 用途 | 医院専用 |
|---|---|
| 敷地面積 | 458.16㎡ |
| 1F床面積 | 234.96㎡ |
| 2F床面積 | 244.36㎡ |
|---|---|
| 3F床面積 | 143.99㎡ |
| 担当支店 | 神奈川シャーメゾン支店 |