ホテル

老朽化した建物を宿泊施設に建替え
土地有効活用による観光地の再興事業

敷地面積: 617.79㎡ 敷地面積: 1,215.51㎡  構造:重量鉄骨造4階建26室

背景とニーズ

  • ・老朽化した劇場の建替えによる土地活用プロジェクト。地権者様は歴史ある寺院で、土地を貸して、地域貢献につながる活用を模索していた。
  • ・長年親しまれてきた劇場の建替えは、地域の理解を得ることも大きな課題となっていた。
  • ・周辺地域は有名観光地でありながら大半が日帰り観光のため、観光客の滞在時間延長による地域活性化のニーズがあった。

ソリューション

  • ・観光地である周辺地域の活性化のため、観光客の滞在時間を延ばす宿泊施設としての土地活用を具体化。
  • ・2段ベッドによる相部屋(ドミトリー)を中心としたプランで料金を抑え、気軽に利用できる宿泊スタイルを実現。
  • ・地元有志による新会社を設立して建築・運営の母体に。地域住民へは当社が中心となって説明を重ね、理解を獲得。
  • ・地域住民も利用できるフードコートやラウンジなどを計画し、地域の事業・生活双方の活性化に貢献できる事業形態に。
  • ・建築にあたって中小企業庁の地域活性化のための補助金制度を活用するとともに、フードコートに複数の店舗を誘致して賃料収入を得るなど事業の安定化を図った。
  • ・補助金の活用に伴い、年度内に竣工する必要があったが、工業化住宅の強みを活かして短工期に対応した。
  • ・大正・昭和を感じさせる外観で、建替え前の劇場の記憶に配慮するとともに周辺の街並みとの調和を図った。
ホテルプロジェクト図

成果

  • ・近隣に例のないドミトリースタイルが話題となり、全国メディアでも紹介された。
  • ・着実に利用者を獲得し、地域全体での滞在時間延長を実現。観光・飲食など地域での消費が増加、経済効果をもたらした。
  • ・フードコートは地域住民の新たな交流の場、地域活性の拠点にもなっている。
  • ・地域貢献を伴う事業計画によって補助金を活用し、安定経営を展開する先行事例となった。観光地の再興事業としても注目されている。