宮城教育大学学生寮
長期返済が可能なPPP*事業と
余剰地活用の提案で快適な学生寮を実現
施主名・業種:国立大学法人 宮城教育大学・国立大学法人
敷地面積:5370.11㎡
延床面積:4277.39㎡
構造:重量鉄骨造4階建 建築地:宮城県仙台市
- *PPP(Public Private Partnership):公共施設等の建設、維持管理、運営等を行政と民間が連携して行うことにより、民間の創意工夫等を活用し、財政資金の
効率的使用や行政の効率化等を図る。指定管理者制度や包括的民間委託、PFI(Private Finance Initiative)など、様々な方式がある。
- トップページ
- 事業目的・手法別実例検索
- 学校施設・学生寮
- 宮城教育大学学生寮
背景とニーズ
- ・教員を志望する学生を増やすために、寮で共同生活することで、仲間と切磋琢磨しながら教員を目指しやすい環境づくりをしたいと考えていた。
- ・既存寮は老朽化が進み、遮音性も良くないことから、良好な学習環境の提供が難しくなっていたが、建替えるための財源確保が課題だった。
- ・キャンパスから離れたエリアにある女子寮跡地の有効活用に悩んでいた。
ソリューション
- ・SPC (特別目的会社)を組成することで銀行から40 年の融資が可能となった。
- ・女子寮跡地の活用は地元構成企業にて実施し、全体の事業費を縮減した。
- ・寮内には学生間のコミュニケーションを深められる、複数のオープンスペースを計画した。
- ・各部屋ごとにデザインを変えることで、愛着を持てる空間づくりを行った。

成果
- ・宮城教育大学はSPCに40年かけて返済することができるため、年間の支出を抑えることができた。
- ・男女混住型の学生寮であることから、それぞれのプライバシーに配慮した計画とした。また、防犯設備により女性エリアのセキュリティを高めた。
- ・建物の遮音性能が高まり、居室での自主学習に集中して取り組める環境を整備できた。
- ・居室内に「インナーバルコニー」を採用し、学生個人のライフスタイルに合わせた使い方ができる空間提案を行った。