晴れの日も「あえて室内干し」?

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晴れの日に洗濯物を干している場所は?

洗濯物といえば「お日様の下でカラッと乾かすもの」というイメージがありますが、晴れの日でも室内に干す人は少なくないようです。また、忙しい朝を避けて夜間に干す場合、屋外にはこだわらないのか、共働きの世帯では「室内」派が「屋外」派を上回る結果に。晴れの日中に干す場合にも、急な天候の変化や花粉の飛散などを気にし始めると、自ずと「あえて室内干し」になるのかもしれません。

ちょっとした工夫で室内干しが効率的に

室内干しで洗濯物を乾かすのにかかる時間を、3つの異なる環境で比較したところ、換気扇に加えて、扇風機の風を当てて洗濯物周りの湿った空気を押し出したり、除湿機などの除湿機能を併用して低い湿度をキープしたりすると、乾く時間が早くなることが分かりました。

洗濯動線について聞きました。

洗濯物を「洗う⇒干す」の間に歩く歩数は「26歩以上」であることが最も多いようです。個人差はありますが、一人1日分の洗濯物の量は約1.5kgが目安。さらに、脱水後の衣類の重さは、乾いているときの約1.4倍の重さになります。水を含んで重たくなった洗濯物を運ぶことを考えると、洗う場所と干す場所の距離はできるだけ短くしておきたいところです。
※ 衣家事(いかじ)・・・衣類を対象とした、洗濯機をまわす、干す、たたむ、しまう、お手入れするといった家事を指す造語。

Solution Solution

「ポジティブな室内干し」に洗濯専用室のススメ

日常的に「室内干し」をするのであれば、思い切って洗濯専用室を設けてみるのはいかがでしょうか。洗濯機、室内干しスペース、収納をひとつの空間に収めることで、「洗う⇒干す⇒たたむ・アイロンがけ⇒しまう」という一連の洗濯作業がこの部屋だけで完了します。ときには屋外に干すことも考慮して、バルコニーなど外干しするスペースの近くにレイアウトすると効率的。調理中に洗濯関連の家事をすることがあまりないなら、洗濯機置き場は、キッチンとの距離より干す場所との距離を優先することをおすすめします。

洗濯動線を集約した洗濯専用室

洗濯専用室の中に作業スペースを設ければ、洗濯物のアイロンがけ、繕いものなど衣類のメンテナンスが同じ空間でできます。

Source:

積水ハウス 総合住宅研究所 生活定点調査「衣家事」2015
調査対象:全国の「衣家事」に一定以上関与している人
積水ハウスNetオーナーズアンケート「家事動線について」2012
調査対象:積水ハウスNetオーナーズクラブの会員様
調査時期:2012年5月

編集・発行元:積水ハウス株式会社 納得工房

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