新しい住環境を選ぶとき、私たちは過去の住まいや暮らしの経験(住経験)の影響を受けると考えられます。
本研究では、住まいの設計時に住み手がどのような住経験をどの程度意識し、そのことがどのような住まいの実現や評価につながっているのか分析しました。
結果として、住み手が設計時に意識する住経験の多様性、そして設計に住経験が反映されることが、完成した住まいの評価を高める可能性が明らかになりました。
同時に、住経験を振り返ることの難しさや他者に伝えることの抵抗感といった活用上の課題も浮かび上がりました。
設計者には住み手の住経験を積極的に引き出し、理解することが求められます。
住み手の住経験がどの程度設計者に伝えられ、反映されているのか、更なる調査が必要です。