研究報告
柱継手高力ボルト接合の開発
#安全・安心
#地震
積水ハウス株式会社/2022年9月
角形鋼管柱の柱継手は現場溶接で行われることが一般的です。現在も現場溶接の出来る高度な技能を持った溶接技能工が不足しており、今後、さらに不足してくることが考えられます。そのため、現場溶接をせずに柱を継ぐことの出来るより信頼度の高い柱継手の開発が求められています。その際、柱継手に高力ボルトを用いることで、安定品質の確保とともに、工期短縮によるコストダウンも可能となります。
Case1~5の5体の実験、有限要素法解析を行いました。また、設計式の提案を行っています。Case4は降伏耐力、最大耐力、初期剛性とも計算値を下回りましたが、それ以外の試験体は降伏耐力、最大耐力を上回り、初期剛性も概ね一致しました。Case4以下は提案した設計式により設計可能です。Case4は各板厚が薄く面外変形が起こり、断面が一体として働かなかったためと考えられます。
柱継手高力ボルト接合