研究報告

切欠きを有する集成材梁の補強技術の開発(その3)

#安全・安心

#地震

積水ハウス株式会社/2022年9月

最近の住宅設計では、持出し梁下に大開口を設けて内外が一体となる空間が増えているため、梁下端に大きな切欠きを設けることは、シャッターやカーテンボックスの納まりに対して、より合理的な部材設計と考えられます。
本研究は、切欠きのある集成材梁を対象に、耐力低下を軽減する補強技術を確立することを目的とし、実験結果を報告しています。
その3では、実務で使用する比較的大きな断面の集成材梁を対象に、切欠きを有する曲げ梁の曲げ性能に対する、断面寸法の影響の有無について報告しています。欠き込み比(梁せいに対する切欠深さの比)を3仕様設定し、実験を行ったところ、
既往の文献(小断面部材での検証)と異なる傾向を示しました。

試験体概要・欠き込み比と曲げ耐力の関係