研究報告
切欠きを有する集成材梁の補強技術の開発(その6)
#安全・安心
#地震
積水ハウス株式会社/2025年9月
既報では、住宅の持出し梁下に大開口を設けて内外が一体となる空間において、カーテンボックス等の設備を内蔵するため、材長方向端部を切欠いた集成材梁の構造性能を実大の曲げ実験により評価してきました。その中で、引張側を切欠いた場合、切欠き隅角部を起点とする割裂により、切欠いた残り断面の性能より低い耐力となることが確認されました。耐力低下を抑制するには、割裂の拘束が有効であることが示唆されており、補強技術の確立が求められています。
その6では、切欠集成材梁の破壊挙動を踏まえて考案した補強仕様の補強効果に関する実験結果を報告しています。材長方向の端部の切欠きを補強した曲げ梁の性能を明らかにし、より効果的な補強方法に繋がる情報を得ることができました。
補強仕様・実験概要・実験後の破壊状況
