研究報告
集成材の接着耐久性に関する研究
~ホルムアルデヒドを放散しないAPI接着剤を用いた集成材の耐久性評価
#安全・安心
#耐久性
積水ハウス株式会社/2019年12月
木造建築に広く使われている集成材接着剤に関する研究成果です。
日本で広く使用されている集成材の接着剤である水性高分子イソシアネート接着剤 (API) は、日本で開発された接着剤で歴史も浅く、この接着剤で積層された集成材の耐久性に関しての研究はほとんどなされていません。
そこで本研究では、様々な樹種(スギ、ヒノキ、スプルース)で構成されたAPI 接着集成材の耐久性を評価するために、2 種類の促進劣化処理を用いて、評価をしました。
その結果、 API 接着集成材は、接着層のない無垢材や古くから国内外で実績のある フェノール レゾルシノール ホルムアルデヒド樹脂 (PRF) 接着集成材と同等以上の高い耐久性を有することがわかりました。
促進劣化処理(煮沸)と接着層の評価方法
促進試験サイクル数(横)と接着強度(縦)