研究報告
ALCパネル床の歩行振動特性に関する基礎的研究(その4・その5)
#健康・快適
#環境振動
積水ハウス株式会社/2025年9月
住宅ではリビング等の大空間化に伴い、大スパン構造となる上階床の歩行振動に留意した計画が求められています。
鉄骨住宅ではALCパネルの床版を鉄骨梁に金物で固定した乾式ALCパネル床が用いられることがありますが、その歩行振動の特性や予測及び評価に関する既往の研究は限られています。
本研究の既報その1・2では乾式ALCパネルの試験床の加振試験により床下地材がパネル間の上下振動を連動させることを確認し、その3ではその連動効果の大小が歩行振動に影響することを仮想の床架構の予測解析により確認しました。
本報その4ではALCパネル床の解析モデルを提案し、その構成要素の剛性を試験床の加振及び載荷試験により把握しました。
その5では試験床の歩行加振を追跡解析した上で、仮想の床架構の予測解析により、減衰比や構成要素の剛性による歩行振動への影響を確認しています。
今後は、床の歩行振動データを集積し、減衰特性の把握や予測精度の向上を図る予定です。
ALCパネル床の歩行加振試験と解析モデル
