研究報告
CuAlMn超弾性合金を用いたブレース型耐力壁に関する研究
#安全・安心
#地震
積水ハウス株式会社/2021年9月
近年、連続して発生する大地震により多くの建物に被害が生じています。耐震性能は、一度の地震だけでなく、繰り返しの地震に耐えられることが求められています。
本研究で用いている超弾性合金とは、常温で変形が元に戻る形状記憶合金です。形状記憶合金はニッケルとチタンで構成されたものが一般的ですが、大きな部材を作ることが難しく、建築構造材料への適用は非現実的でした。昨今、銅を主原料とした超弾性合金の研究開発が進み、建築構造材としての活用が現実的となりました。
超弾性合金は繰り返しの変形に対しても効果を発揮することから、この合金を耐力壁に組み込むことで、繰り返しの地震に強い建物にすることが期待できます。
本研究では、この超弾性合金の基本的特性の定義・確認から、耐力壁としての設計・実験を実施しました。
超弾性合金を用いた耐力壁