研究報告
電磁波伝播特性を用いた木造大壁躯体の含水率の評価に関する基礎的研究 その1
#安全・安心
#耐久性
積水ハウス株式会社/2023年9月
木造住宅を長期にわたって安心して住み続けていただくためには、住宅の現状を把握できる正確な点検・診断技術が必要になります。
柱や梁などの構造躯体は内外装の各部材に覆われ、直接目視で確認することができないため、内部で劣化が進行していても分からないといった問題があります。
本研究では、電磁波レーダー計測機器を用いて、当社で採用されている様々な樹種の木材を対象に壁モデルの外壁側から測定を行い、試験条件や樹種の影響を検討しました。
その結果、木材の含水率と電磁波レーダーによる計測値には相関が見られました。
より精度高く測定をするために、非破壊診断時には予め使用されている樹種を把握しておくことが、有効だということが分かりました。
実大壁モデルを用いた壁内木材の計測状況
樹種別の木材含水率と計測値の関係