研究報告

住空間の空気質と健康増進に関する研究

#健康・快適

#空気環境

積水ハウス株式会社/2019年12月

室内の空気質が疾患や症状に与える影響を低減するため、法整備や建築技術の開発が進められています。千葉大学予防医学センターでは、TVOC値(400μg/m³)を下回る実験住宅の建設とその効果検証を行い、室内空気質の改善と症状の発生の関係を明らかにしています。

本研究では、異なる化学物質濃度の住宅が作業効率や休息のしやすさに与える影響を脳波分析で定量化しました。結果、化学物質感受性が低い人々は、空気環境に配慮した住宅でリラックスしやすい傾向が示されました。これにより、室内空気環境の改善はSBS症状の予防だけでなく、快適性や知的生産性の向上にも寄与する可能性があります。

化学物質濃度が低い空間では安静(リラックス)しやすく、特に感受性の高い人々は低濃度の住宅でリラックスできる可能性が示唆されました。今後は、リラックスのしやすさと違和感・症状の関連についてさらに調査する予定です。