研究報告
屋内VOCsがリラクゼーションに与える影響
#健康・快適
#空気環境
積水ハウス株式会社/2021年9月
本研究では、室内の揮発性有機化合物(VOCs)が人間のリラクゼーションに与える影響を探求しました。79種類のVOCsの合計(ΣVOCs)に焦点を当て、ΣVOCsレベルが異なる2つの実験棟(LH)AとBでの快適レベルを調査しました。
168名の健康なボランティアが参加し、20分間のタスクの後に10分間の休憩、その間に脳波(EEG)を測定して客観的な快適性の程度を評価しました。また、参加者には各LHの空気質の匂いの強さや好みを評価するアンケートも実施しました。主観的な評価では、ΣVOCsと快適レベルとの間に有意な関連が見られました。さらに、客観的な評価では、ΣVOCsレベルが低い住宅での快適性が高かったことが確認されました。
これらの結果は、室内のΣVOCsおよびその匂いを減少させることが室内の快適性を促進する可能性を示唆しており、空気質が健康と幸福に重要であることを強調しています。