研究報告
本当に暖かくて快適な家を作るには?~気密の重要性~
#健康・快適
#断熱性能
積水ハウス株式会社/2025年6月
近年、住宅の断熱性能はより重要視され、高断熱仕様の「暖かくて快適」な家のニーズが高まっています。
しかし、「暖かくて快適」な家を作るには、果たして断熱性能だけ高ければ良いのでしょうか?
実は、断熱性能だけでなく、気密性能(=どれだけ家の隙間が少ないか)についても考える必要があります。
実験住宅を用いて、冬の寒い日に暖房がどのように家の中を温めているのか、一階と二階の室温を比較して検証しました。
その結果、暖房を停止した後の室温に大きな特徴が見られました。玄関周りなどに隙間の多い1階は、隙間が少ない2階より平均室温が約2℃低く、天井と床の温度差も約2℃大きく計測されました。
つまり、隙間が多い(=気密性能が低い)家ほど外の冷たい空気が侵入するため、断熱性能が高くても冷めやすい家になってしまう可能性があると言えます。
