研究報告
ALCパネル床の歩行振動特性に関する基礎的研究(その3)
#健康・快適
#環境振動
積水ハウス株式会社/2023年9月
住宅ではリビング等の大空間化に伴い、大スパン構造となる上階床の歩行振動に留意した計画が求められています。
鉄骨住宅ではALCパネルの床版を鉄骨梁に金物で固定した乾式ALCパネル床が用いられることがありますが、その歩行振動の特性や予測及び評価に関する既往の研究は限られています。
本研究の既報その1・2では、乾式ALCパネルの試験床の加振試験により、床下地材がパネル間の上下振動を連動させることを確認しました。
本報その3では、ALCパネル床の振動解析モデルを提案し、既報の加振試験の追跡解析を行いました。
さらに、仮想の床架構の予測解析により、床下地材によるパネル間の連動効果が大きいほど床の歩行振動が抑制されることを確認しています。
今後は、乾式ALCパネル床の歩行振動に関する特性把握および予測手法構築に向け、さらに研究を進めます。
ALCパネル床の歩行加振試験と解析モデル