03 そして、「家族のしあわせ」を考えながら、子育てに奮闘する日々
堀口:私は共働きで、休日以外は朝と夜しか子どもと一緒にいる時間がないので、なるべく家で過ごす時間は、私自身も書斎にこもったりせずに、しっかりコミュニケーションを取って、なるべく一緒にいる感覚を子どもが持てるように過ごせたらいいなと思っています。
それから週5日、保育園に送るのは私の役割で、朝からミーティングがあったりすると少し早く出たいときがありますが、普通に子どもにそれを言ってもダメなので「お父さんは明日朝早いよ。早く起きられたら動画を観てもいいよ」と前日から伝えています(笑)。それでも朝言うことを聞いてもらえなくて、ちょっとイライラしてしまうときもありますが、仕事も子育ても前段取りの前段取りまで考えて、うまく回るように工夫できるようになってきました。
あきえ先生:朝の時間の使い方は、いちばん多いお悩みですよ。私のところにご相談に来る方たくさんいらっしゃいます。堀口さんがやられている「事前の声かけ」はモンテッソーリ教育でもおすすめしている方法です。それを自然にご自身で考えてやられているのが素晴らしいです。
杉山:私はもうとにかく子どもには楽しく育ってくれればと思っています。これからいろんなことがあるでしょうけど、楽しむことがいちばん。それを考えたときに、やっぱり一緒に過ごす時間が長い方がいいのかなと思うので、家に早く帰るようになりましたね。
子どもとのかかわりの中で大変だなと思うのは、たとえば、子どもなので我慢できないことや嫌なことがあったり、習い事を辞めたいと言ったりしたときに、必ずしも「じゃあもうやらなくていいよ」と全部に対して言うのは正しいと思わないし、やるべきときもあると思うんですが、そこのジャッジは非常に難しいなと思います。
できるだけ本人とよく話をしながら、上から言わないようにして、目線を合わせて、時間を共にしていこうと思ってやっています。
槻並:私は、子どもたちにとって、相談とか話しやすい親であれたらいいなと思っています。そのためには、親がイライラしていると話しかけづらくなったりするので、誰かに負荷が偏っていない状態が理想ですね。
大人側の家事や育児のことだけでなく、子どもへの接し方の部分も、決め付けたり押し付けたりしないようにして、子どもたちが自主的に動けるような環境でありたいなと思います。
あと、子どもが4人いると本当にみんな全然タイプが違うので、子どもごとの接し方を考える必要あるなと思います。それぞれの個性をちゃんと感じられる親でありたいと思います。
あきえ先生:本当に十人十色でお子さんそれぞれ持って生まれてきた気質やキャラクターが全然違いますよね。皆さん、それに対してそれぞれすごく丁寧に関わっていらっしゃるので素敵だなと思いました。
こうやって男性の皆さんが育休を取って、いろんな大変なことがありながらもポジティブな変化があったことを話してくださる機会は、社会全体に対して本当に必要なことだと思います。
社会に対して声を大にしてぜひどんどん育休の経験を発信してくださいね。それがいろんなところに影響を与えて、社会全体がより子育てしやすい社会になったらいいなと思います。
前編はこちら:家づくりのプロたちが語る、父親の育休と家事育児
IKUKYU.PJT 日本にもっと男性の育児休業を。
https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/
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