Case5:
広島県Y邸
家族構成:夫・妻・長女(12歳)・長男(9歳)の4人暮らし
間取り:2階建て / 3LDK

親子の距離が近く、家族みんなが自然と1階に集まることが多いというYさんご家族。2階にそれぞれの部屋と浴室などの生活の場を置き、1階は仕切りがなく広々とした大空間。一見シンプルに見える間取りの中には、子どもたちとの日々を大切に紡ぐための小さなシカケがたくさん散りばめられています。

01 家族の“好き”が集まった飾り棚
〜子どもの自己肯定感を育むシカケ〜

ふと、「この子は何が好きなんだろう」と感じることはありませんか。子どもの興味や関心は、日々の環境の中で少しずつ育まれていきます。Y邸の玄関にある飾り棚と階段下の段差には、子どもの心が成長する空間のシカケが詰まっていました。

見える場所に、好きな物を

見える収納「飾り棚」

大好きなミニカー、母の日にプレゼントした折り紙のお花、自分で絵を描いたフォトフレームなど息子さんのお気に入りと、家族みんなの宝物が飾ってあります。

今すぐできる!
心が育つ空間づくりのPOINT

家族が集まる場所に、共用の棚を設置してみましょう。何気なく目につく場所に自分や家族のお気に入りが飾ってあると、意識しなくても家族それぞれの好きなことが知れます。こうした積み重ねが、自分を認める気持ちや、お互いの気持ちを尊重する心をゆっくりと育てていきます。

リビングに小さなイドコロ

階段下のステージリビング

階段下に段差があるだけで、小さなイドコロに。集中してものづくりに取り組める子どもたちのお気に入りの場所です。

今すぐできる!
心が育つ空間づくりのPOINT

今住んでいる家に段差がなくても、ラグやマットなどを敷くだけ空間を仕切ることができます。リビングの中に「自分の居場所」だと感じられる心地良い一角を作るだけで、集中力UPに。家族みんなと一緒の空間にいる安心感と程よい距離感で、自分の世界に没頭できる時間も増えていきます。

02 いつでも物が取り出しやすいリビング収納
〜子どもが自ら動く「準備収納」のシカケ〜

「どうすれば自分から片づけてくれるだろう?」。そんなふうに感じるご家庭も多いのでは?でもYさんはこの家に引っ越してから片づけがとてもスムーズになったと言います。その理由は、環境の整え方にありました。

必要な物を、必要な場所に

リビング収納

出し入れしやすい両開きの収納棚をリビングに。子どもたちの学校の書類や教科書、家族みんなのよく使う物がここに集結。玄関のすぐ隣にあるから、日々の動作がスムーズに。

朝は自分で必要な教科書を取り出し、最後に親子で忘れ物チェックをしてから出発。リビングですべて完結するため、大人も自分の準備をしながらサッと子どもの準備物を確認しやすい。

カバン置き場もリビングに

ステージリビング

Y邸のランドセル置き場は階段下。玄関からの動線が一直線だから、帰宅後はここへ直行。ランドセルを下ろしたら、教科書はリビング収納へ。

今すぐできる!
心が育つ空間づくりのPOINT

子どもの物をすべて子ども部屋に置く必要はありません。収納で一番大切なことは「すぐ取り出せて片づけしやすい場所に収納すること」。特に、子どもが小学校低学年くらいまでは服や準備物はリビングの一角にコーナーを作るのがおすすめ。出かける時も帰宅時も整理や収納がしやすく、日々の準備や片づけの負担が軽減されます。無理なく続けられる工夫が、自然と習慣へとつながっていきます。