読者のみなさんから募っている「みんなの声」のコーナーに、「夏のエアコンの温度調節について」お悩みをいただきました。エアコンは昨今の猛暑に欠かせないアイテムですが、温度を下げると寒すぎたり、子どもが体調を崩してしまうのではないかと心配したりする人も多いのではないでしょうか。それでは、家族みんなが昼も夜も家の中で快適に過ごすためにはどうすれば良いのでしょうか?

実は、快適な室内環境をつくるうえで重要なのは、温度を下げることよりも湿度を適切にコントロールすることです。

真夏のベタつく不快な暑さ。その原因は「湿度」でした。

年々猛暑日が増加する中で、近年増えている室内熱中症。そのリスクを避けるためにカギとなるのは、温度ではなく「湿度」でした。環境省が指標としている「暑さ指数(WBGT)」は、①気温・②湿度・③日射・輻射など周辺の熱環境の3つで構成されています。なかでも体感する暑さに「湿度」が大きな影響を与えていることが示されています。

暑さ指数(WBGT)の構成比率

暑さ指数(WBGT)とは、気温、湿度、日射・輻射熱の3要素を取り入れ、「蒸し暑さ」を総合的に表した指標 ※屋外で日射のある場合
出典:環境省 熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_lp.php

同じ温度でも、湿度が下がるだけで暑さ指数が小さく変化。つまり、温度を下げるよりも湿度を下げることが暑さ対策に効果的であることがわかります。

子どもは、大人以上に暑さや湿度などの室内環境の影響を受けやすいといわれています。家で心地よく過ごし、ぐっすり眠れる環境を整えることが、毎日の元気や健やかな成長にもつながります。

夏の夜、子どもがびっしょりと汗をかいて何度も目を覚ましたり、暑くて機嫌が悪くなったりするのは、単に部屋の「温度」が高いからだけではないかもしれません。 様々な要因がありますが、そのひとつとして、ぜひ「湿度」にも注目してみてください。

家族の健康づくりと「湿度」の関係

大切なのは、部屋を冷やしすぎず「湿度を整える」こと。たとえば、エアコンの冷たい風を直接子どもに当たると、自律神経を乱し、冷えや体調不良の原因になります。

湿度が十分に低く保たれた環境では、室温が多少高めであっても体感温度は低く感じられるため、快適に過ごすことができます。

また、湿度を適切に保つことは、カビやダニが増えにくい環境づくりにもつながります。カビやダニは、高温多湿になる夏場に繁殖しやすいため、湿度を上手にコントロールすることが大切です。デリケートな赤ちゃんや子どもが心地よく過ごせるよう、室内を清潔で快適な環境に整えておきたいですね。

家族の快適ゾーンを知る「湿度実験」をしてみよう!

一般的に、人が心地よいと感じる適切な湿度は 40〜60%程度といわれています。ただし、子どもの年齢や体質、汗のかきやすさによって、快適に感じる湿度は少しずつ異なります。まずは部屋に「温湿度計」をひとつ用意して、ご家庭で「わが家の湿度実験」をしてみませんか。

湿度が60%を切ると、
子どもが汗ばまなく
なるかな?

首元や手首に触れて、
サラッとしているか
確かめてみよう。

湿度の数字だけでなく、「汗をかいていないかな?」「朝までぐっすり眠れているかな?」といった子どもの様子も見守りながら、ご家庭ごとの“快適ゾーン”を探ってみましょう。ご家族みんなが心地よく過ごせる“わが家にぴったりの温度・湿度”を見つけることにつながります。

〜家庭でできる「湿度コントロール」の具体的ステップ〜

  1. 温湿度計を置く:まずは現状の数字を「見える化」します。
  2. 除湿機を活用する:一般的なエアコンの除湿機能だけでは、湿度が60%前後までしか下がらないこともあります。さらに快適なサラサラ感を求めるなら、除湿機をプラスして使うのがおすすめです。
  3. 風を直接当てない:エアコンやサーキュレーターを使う際も、風が子どもに直接当たらないようにし、空気を循環させることを意識して配置しましょう。
  4. 寝具や衣類で個別に調節する:肌に触れる寝具や衣類は、吸汗性に優れ、さらりとした着心地を保ちやすい素材を選びましょう。

この夏は、温度だけでなく「湿度」にもぜひ注目してみてください。温度と湿度のバランスを整えながら、ご家族みんなが健やかに、そして笑顔で過ごせる快適な住環境づくりにチャレンジしてみてください。


家庭での工夫に加え、積水ハウスでは、住まいそのものの仕組みで室内環境を整えることを目指して研究を重ね、家全体の湿度をコントロールする除湿熱交換型換気システム「スマートイクス サラウェル」を開発しました。

このシステムを導入すると、家全体の湿度がコントロールされ、リビングだけでなく、廊下やトイレまで家中どこへ移動しても同じ「サラサラ感」が続きます。冷たい風の影響を受けることなく部屋全体の体感温度を整えてくれるため、温度・湿度の違いによる身体の負担を軽減し、冷えや体調不良も起こしにくくなります。