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近年、育休を取得する男性が増えてきています。父親がより育児に参加することは、家庭や子ども、夫婦の関係にどんな変化をもたらしているのでしょうか。
積水ハウスでは、2018年9月より「男性社員1ヶ月以上の育児休業(育休)完全取得」を推進。また、2019年には、男性育休取得をよりよい社会づくりのきっかけにしたいとの思いから、9月19日を「育休を考える日」に制定しました。
住まいを通じた幸せを提案する住宅メーカーとして、子どものいる家庭を応援し、家族の豊かな暮らしと環境づくりをサポートする取り組みの一環。男性社員の育休取得開始は、全社員にとっても「自分らしい働き方」や「時間の使い方」を見直すきっかけとなり、より自律的に働く意識が高まっています。
今回は、育休を取得した3人の男性社員の皆さんに集まっていただき、男性育休の実体験から、子どものいる住まいの環境づくりや子育てへの想いまで、モンテッソーリ教師あきえ先生も交えてお話していただきました。前後編でお届けします。
後編はこちら:育休を経て実感した「子育てしやすい住まい」と「家族のしあわせ」
杉山 優
積水ハウス株式会社 東京営業本部
東京北支店店長
3児の父:9歳(男の子)、7歳(女の子)、4歳(女の子)
堀口 則彦
積水ハウス株式会社 東京営業本部
東京南支店 一級建築士
1児の父:4歳(男の子)
槻並 省吾
積水ハウス株式会社 人事総務部
4児の父:13歳(女の子)、10歳(女の子)、8歳(男の子)、1歳(男の子)
あきえ先生
モンテッソーリ教師・当サイトの監修者のひとり
2児の母:9歳(女の子)、3歳(女の子)
INDEX
01 はじめての育休。男性社員たちの本音
杉山:長男のときはまだ男性育休の制度がなく、長女が生まれる頃にちょうど始まったんです。店長だったので「私が育休を取って大丈夫なの?」と、最初はまずちょっと疑ったというか(笑)。
でも、まず店長の自分が取らないと他のメンバーは取り方が分からないだろうし、会社からは任意ではなく全員必須の制度と言われたので、それが逆に良かったですね。
実際、育休を取ってみたら、業務は滞りなく進んでいて、思っていた以上に自分ってそんなに必要ないんだなと思いました(笑)。
堀口:私が取得したのは2020年で、社内の制度が導入されて3年くらい経っていたので、杉山さんのときとは違って社内の体制が整っていて、そういう心配はなかったです。
そのころには、1つのプロジェクトに対して各部署からひとりずつ参加して進める体制から、営業も設計も2人1組のペアで担当する体制に変わっていて。
もうひとりの担当者ときちんとコミュニケーションが取れていれば、2週間くらい休んでも業務がきちんと回るのはイメージできたので不安はなかったです。
槻並:私は第1子、第2子のときは別の会社に勤めていて、基本的には自分で有給休暇を調整して親のサポートももらいながら対応するのが新生児の乗り切り方でした。
積水ハウスに入社して、最長1ヶ月育休が取れると聞いて最初はびっくりしましたし、第3子で初めて育休が取得できて、本当にうれしかったですね。
02 育休中のパパたちの過ごし方
槻並:私は第3子が2歳のときに育休を取ったので、新生児の時期は過ぎていましたし、“家事も育児もひとりで全部やってみる”をテーマに頑張ってみました。妻もあえて手を貸さず、私がひとりでやるようにしていたので、思った以上に大変でした。
妻からは「大変さがわかったでしょ」と言われましたね(笑)。でも育休をきっかけに料理が大好きになって、今はもう休みの日の食事は全部やっています。
堀口:私も育休で料理を頑張ってみようと思って始めましたが、それまで全くしたことがなかったので本当に大変でした(笑)。
いちばん苦労したのは献立を考えること。買い物に行く前に、買いたいものと何を作るかが結びつかなかったり、スーパーに行っても食材が程良い量で売っていないからどれくらい買っていいか分からなったりして、頭を抱えていましたね。
杉山:私の場合は、育休を取って、最初はとにかく色々妻の代わりに家事をやってみようとしましたが、そこで妻が本当に家事をするのが好きなタイプなんだと知りました。
だから私がやることが妻にとって必ずしも喜ばしいことではないと気づき、「妻が望んだことに対して動くこと」と「妻の時間を確保すること」。この2つを頭に置いて子どもの世話などをするようにしました。
あきえ先生:皆さん、それぞれに考えて、育児参加されていて素晴らしいですね。
私はモンテッソーリ教師として活動する中で、日々、男女問わず本当にいろんな子育て中の方から、たくさんご質問やお悩みをいただきますが、こうやって企業がしっかり仕事と子育ての両立を助けてくれて、社員の皆さんもそれぞれに育休の時間を有効活用できている環境は本当に意義深いと思います。
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