読み物
子どもと一緒に作る簡単おうちレシピVol.02
夏を涼しく彩るフルーツポンチ
モンテッソーリ教育では、実際に「見て・触れて・体験する」ことを通して、小さな子どもも大人と同じようにリアリティのある生活を学ぶことを大切にしています。家でできる“本物の体験”の中でも、料理は特に親子で楽しめる体験のひとつ。
そこで、 “食を愉しむ”をコンセプトに作られた積水ハウスのモデルハウス「内藤さんち。」へ料理家の松本朱希子さんと娘の橙（ゆず）ちゃんをお招きし、小さなお子さまでもお手伝いしやすい簡単レシピをご紹介いただきました。第2回目は、夏の定番「フルーツポンチ」です。
Vol.1「お家でピクニック気分♪手作りハンバーク」のレシピはこちら
松本朱希子
料理家。大学在学中に料理家のアシスタントを経て、工房でランチを出したことを機に「かえる食堂」を開始。著書に『かえる食堂のお弁当』（筑摩書房）、『かえる食堂でいただきます 24の季節から知る、からだにおいしいレシピ79』（祥伝社）、『かえる食堂のおやつの本 祖母に教えてもらった懐かしくてやさしい味』（扶桑社）などがある。
Instagram: https://www.instagram.com/matsumotoakiko_/
01 フルーツポンチ（12×8×4.5㎝の流し缶3個分）
材料
〈ミルクゼリー〉
牛乳260㏄
水40㏄
砂糖50g
板ゼラチン9g
〈ぶどうゼリー〉
100%ぶどうジュース300cc
砂糖45g
板ゼラチン9g
〈マンゴーゼリー〉
100%マンゴージュース300cc
砂糖45g
板ゼラチン9g
〈具材〉
好みのフルーツ缶詰適量
スペアミント適量
サイダー適量
※炭酸が苦手な方は、白ブドウやクリアタイプのリンゴなど、にごりのないジュースでもおいしくいただけます。
まずは、3種類のゼリーを順番に作っていきます。①〜③の工程をミルクゼリー、ぶどうゼリー、マンゴーゼリーそれぞれ行います。
①：最初に、板ゼラチンは冷水に浸して戻しておきます。その間、板ゼラチン以外の材料を小鍋に入れ、混ぜながら沸騰直前まで火にかけます。
②：戻した板ゼラチンの水気を切って小鍋に加え、ゴムべらでよく混ぜます。
③：ゼリーが固まった後に外しやすいように、流し缶は水を通してから水気を切って②を流し入れます。
すべてのゼリーでここまでの工程が終わったら、それぞれ少し冷まします。
④：粗熱がとれたらラップをして冷蔵庫で冷やし固めます。一回り大きいバットなどに流し缶を入れ、氷水をはると早く粗熱が取れて固まりやすくなります。
「ゼリーは硬めに作ったほうがソーダやフルーツと合わせたときにバランスが良いですよ」
⑤：固まったら流し缶の型にそって内側に包丁を入れ、まな板の上に引き上げたら底も型にそって包丁を入れます。
⑥：ゼリーは好みの大きさに切り分けたり、水に通した好みの型で抜いたりと、お好みの大きさ・形に。型は水で濡らしてから使うとゼリーがくっつきにくく、抜けやすくなります。
「市販の型抜きを使っても良いですが、子どもと一緒に銅板で好きな型を作るのもおすすめです。銅板はホームセンターやネットショップなどで簡単に手に入りますよ」
⑦：最後に、器にゼリーと缶詰のフルーツを入れ、サイダーを注いでミントを散らして出来上がり。
〇オリジナルの型抜きの作り方
夏休みなどおうち時間がたくさんあるときには、ぜひオリジナルの型抜きに挑戦してみてください。まだ作業が難しい小さなお子さまの場合、作ってほしい型の絵を描いてもらうことで共同作業になります。
〈用意するもの〉
銅板 0.2㎜厚さのもの
はさみ
ラジオペンチ
定規
鉛筆
〈つくり方〉
１ 銅板は幅３㎝で印をつけ、やや長めにはさみで切ります。
２ 作りたい形を見ながら、ラジオペンチを使って、型の上下で同じ形になるように銅板を曲げていきます。余った部分をはさみで切って完成です。
３ よく洗い、型で抜くときは一度水に通してから使いましょう。
大好きなフルーツとキラキラ輝くゼリーが涼しげなフルーツポンチは、夏の暑い日にぴったりのおやつ。混ぜたり、型を抜いたりと簡単な作業が多く、小さなお子さまでも楽しくお手伝いしやすいのが魅力のひとつです。さらに、ゼリーの形や色の組み合わせを考える作業は、子どもの想像力を育むきっかけにもなります。
モンテッソーリ教師あきえ先生
その時の旬や季節を体感しやすいお料理は、まさに「見て・触れて・体験する」が詰まっている作業です。お子さんが参加しやすいキッチンの環境があることは、「やってみたい」という好奇心や実際に体験して感じる楽しさや達成感を育む助けになります。
第1回目のレシピはこちら
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撮影場所
Tomorrow’s Life Museum 関東内ライフスタイル型モデルハウス「内藤さんち。」
食事を通した家族団らんの時間を大切にできるように作られた「内藤さんち。」のキッチン。調理台と食卓が同じ高さでひと続きになっているので、空間に区切りなく、調理をする人も座ってリラックスしながら同じ目線で食卓にいる人と会話ができます。みんなで作りながら同時に食べるようなBBQやホームパーティにも最適なキッチンです。
