03 さくらがさくと

(作:とうごう なりさ/出版:福音館書店)
おすすめ年齢:3歳〜

つぼみが芽吹き始めるまでひっそりとたたずむ桜の木が、やがて花を満開にさせ、道をピンクの花びらで埋め尽くすまでを定点観測で追いかけているのがこの本です。モンテッソーリ教育では、絵本を選ぶときに“現実に即しているかどうか”をとても大事にしていて、絵も出来るだけ写実的に描かれたものをおすすめしています。

この本では、絵がとてもリアルなタッチで描かれているだけでなく、桜にさまざまな鳥が集まり、つぼみから葉桜になるまでの過程が丁寧に描かれていたりと、図鑑のように使うこともできます。

「今年もまた桜の季節がやってくる」と、この本をきっかけに、四季の移り変わりや植物をじっくり観察することに興味を持つかもしれません。ぜひお花見と一緒に楽しんでみてください。

04 どんなはながさく?

(作:きのした けい/絵:阿部 真由美/出版:コクヨ株式会社)
おすすめ年齢:0歳〜

季節の花を感じる本のなかで、赤ちゃんも楽しめる絵本としておすすめなのが『どんなはながさく?』です。しかけ絵本になっていて、指先を使いながら草花の色やかたち、つぼみから花の変化を知ることができます。

登場するのは四季折々の草花で、特に道端でよく見かける馴染みのある草花というところがポイントです。「同じ花を探してみよう」「これも本に載っていたね」と、現実とリンクさせながら楽しめると思います。

小さな子どもの絵本を選ぶときに気になるサイズ感や耐久性もこの絵本はバッチリです。持ち運べるコンパクトな大きさで、ページは丈夫で厚みもたっぷりあるので、小さな子どもとのお出かけにもぴったりです。

05 こどもせいかつ百科

(監修:田中 昌子/編集:講談社/出版:講談社)
おすすめ年齢:4歳〜6歳ごろ

『こどもせいかつ百科』は、ハンカチのたたみ方から食事のマナー、交通ルール、料理の基本など、子どもの生活にまつわるあらゆるルールやHOW TO、コツがモンテソーリ教育の観点でまとめられた1冊です。

子どもは2歳半くらいから「何でも自分でやりたい」という気持ちが芽生え、そのうち、今度は正確性を求めるようになってきます。たとえば“文字”で言うと、最初はただ自由に書いていただけだったのが、文字の止めやハネ、別の読み方などにも興味が湧いてきます。

その過程で間違えたり失敗したりしても、親や大人が指摘して修正するのではなく、この本などをたよりに自分で気付き、調べながら正解に辿り着くことができると、とても大きな自信につながります。

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