
2024/10/15
子どもの質の良い睡眠のためには、まず、とにかく早く寝かせて睡眠時間をしっかり確保することが大事です。私も中学生と小学生の子どもを持つ母として、その時間を死守するために毎日必死です(笑)。学校や習い事のスケジュールと分刻みでにらめっこしながら、車の中でごはんを食べさせたり、勉強時間を朝にしたり、あらゆる手を使っていつも考えています。
ちゃんとした睡眠が取れているかどうかの目安のひとつは“自分で朝起きてくるかどうか”です。本来、十分な時間、質の良い睡眠が取れていると、子どもはひとりで機嫌よく起きてきます。そうではない場合は、十分な睡眠がとれていないかもしれません。
自分で起きることが出来なくて、親が何とか起こしても機嫌が悪い、まだ眠いから朝食を食べない、でも登校時間だからそのまま学校へ行く・・・。そんな状態で授業を受けてももちろん頭に入ってこないですし、本来できるはずのこともできず、力を発揮できないですよね。それは自己肯定感の形成にも影響を与えます。まずは毎日ちゃんと“自分で朝起きてくるかどうか”をチェックし、生活のルーティンと睡眠の環境を整え、必要であればねんね改善をして、家族のみんなが良い睡眠が取れるようにしたいですね。
ご家族の睡眠環境はいかがでしょうか。子どもがぐっすり眠れる環境づくりや寝室づくり、睡眠ルーティンの組み立て方については、後編で詳しく解説していきます。
モンテッソーリ教育では、子どもは環境から学んで自ら育つ力「自己教育力」をもっていると考えます。「睡眠」に関しても同様で、本来は自分で寝る力をもっているため、その力を発揮できるよう環境やルーティン、かかわりを整えることが大切です。
また、笑顔で子育てするためにも大人の睡眠の質の高さも欠かせないですよね。