大森 広司 プロフィール
住まい研究塾主宰。『SUUMO新築マンション』、『SUUMOマガジン』、『注文住宅』、『Good リフォーム』、オールアバウト「マンション入門」など情報誌やネットで住宅関連全般にわたって取材・執筆活動を続けている。著書に『はじめてのマイホーム 買うときマニュアル』『マンション購入 完全チェックリスト』(ともに日本実業出版社)、『新築マンション買うなら今だ!』(すばる舎)などがある。
家を買うときにはいろいろな税金がかかりますが、それぞれにマイホーム向けの軽減措置が用意されています。無条件に軽減が受けられるものもありますが、一定の条件を満たす必要のあるものや、届け出なければ軽減されないものもあるので注意してください。
まず売買契約時には契約書に印紙を貼って印紙税を納めます。税額は契約書に記載された住宅価格によって異なり、マイホームであれば無条件に軽減されます。また住宅ローンを借りるときに金融機関と交わすローン契約の際にも印紙税がかかりますが、こちらは軽減措置はありません。
このほか、登記の際の登録免許税や、買うときに課せられる不動産取得税も住宅の場合は軽減が受けられます。いずれも床面積50m2以上などが軽減を受けるための条件です。登録免許税は特に届け出は必要ありませんが、不動産取得税は自治体の窓口に決められた期日までに申告する必要があります。不動産取得税は軽減を受ければ非課税になる場合が多いのですが、申告しないと数十万円の税金を払うことになってしまうので気をつけましょう。
住宅を買ってからは、固定資産税と都市計画税が毎年課税されます。それぞれ住宅向けの軽減措置がありますが、こちらは特に届け出などは必要ありません。入居した翌年に届く納税通知書にはすでに軽減された税額が記載されているはずなので、金額を確認して納税すればよいのです。
ちなみに4000万円の一戸建てを購入する場合、軽減を受ける前と後とでは取得時の税額がトータルで80万円ほどの差になります。住宅を買うときの税金はそれだけおトクになっているのです。
作成日:2009年12月22日