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生物多様性の保全 豊かな自然と生物多様性を次世代に残したい
生物多様性の保全 豊かな自然と生物多様性を次世代に残したい
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減少する生物多様性
 人間の活動により世界で急速に生態系の劣化が進み、過去100年に、自然に起こる1,000倍以上のスピードで生物が絶滅したと言われています。日本は南北に長い列島で気候も変化に富み、固有の生物種が多く存在しますが、この日本においても、原生林の減少や里山の荒廃、外来種の侵入などで希少生物種が失われつつあり、保全の必要性が叫ばれています。
 積水ハウスの事業は、さまざまな場面で生物多様性との関わりを持っています。例えば、住宅の原料として鉄鉱石や木材などの資源を採取するときには、その山や森に住む生物に何らかの影響を与えていますし、住宅を建てるときには、その地域の動植物との関わりが生まれます。住まいは建築後も長い間その地に存在し続けることから、積水ハウスでは、住まいの庭と地域の自然との関わり方に注目し、庭づくりを通して生物多様性の保全を考えています。

住まいの庭が生態系をつなぐ
 近年、市街地では自然の空間が極めて少なくなり、都市で見られる生物は、市街地に残る社寺林や屋敷林に孤立して生きる生物や、人為的な環境に適応するカラスやスズメなどになってしまいました。
 積水ハウスでは、日本の住宅メーカーとして日本の豊かな自然を守り、次世代に受け継ぐことが社会的責任のひとつと考え、「里山」をお手本に、住まいが自然の一部となる「ビオガーデン〜5本の樹計画」を提案しています。
 「ビオガーデン〜5本の樹計画」では、住宅の庭の植栽として地域に自生する在来種の樹を選びます。そうすることで住まいの庭が地域の自然と調和し、郊外の里山などに暮らすさまざまな生物を庭に呼び込むことができます。ある調査によれば、外来種であるヒマラヤスギは約30種の生き物しか利用しませんが、日本在来種のクヌギを植えれば約600種類もの生き物が利用できると言われています。さらに、こうした緑地を効果的に配置すれば、緑地の間を生物が行き来し、生物多様性の質は飛躍的に高まります。それと同時に、多様な生き物が飛び交う庭は、四季を感じ自然とともに暮らす豊かさを私たちに感じさせてくれるでしょう。
 積水ハウスは2004年度は約1万軒の庭に在来種の樹を植えてきました。住まいの庭に鳥や蝶が訪れることで住む人が多様な生命のバランスの上に成り立つ自然のしくみを感じ、未来の子どもたちにも豊かな自然を残せるように…。私たちは、住まいの庭から生物多様性を育む取り組みを始めています。
試作棟内ビオガーデンの画像
試作棟内ビオガーデンの画像
試作棟内ビオガーデンの画像
総合住宅研究所 試作棟内ビオガーデン
神奈川県川崎市S邸のビオガーデンの画像
雑木類主体の明るい緑に包まれた人にも生き物にもやさしい庭。水生植物が茂る浅い池にはメダカが棲み、ムクドリが水浴びに訪れます。(神奈川県川崎市S邸)
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