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新築現場における廃棄物削減
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新築現場における廃棄物削減の取り組み〜建設業界初の「広域認定」の取得
 当社は2005年度末までに全国の新築現場のゼロエミッションを達成することを目標に掲げています。ゼロエミッションとは廃棄物の埋立・単純焼却をゼロにすることですが、現状では部材を現場加工して発生する端材や、部材を傷つけないように使用している梱包材や養生材などが廃棄物として発生しています。ゼロエミッション達成のためには、これらのリデュース(発生量削減)とリサイクルを同時に進める必要があると考えています。

 そこで当社では、部材をあらかじめ工場でカットする「プレカット」や梱包材を回収して何度も使用する「リターナブル梱包」などの導入を進めており、この結果、2004年度は1棟当たりの廃棄物排出量は1,913kg、リサイクル率は81.9%となりました。また建設業界初の「広域認定」も取得しました。今後も新築現場ゼロエミッション達成に向けての取り組みを進めていきます。

新築現場での廃棄物発生量(1棟当たり) 詳しくはハイライトをご覧ください。
新築現場での廃棄物発生量のグラフ

基礎工事での省資源化
 住宅の基礎部分の成型には、使い捨ての木製型枠を使用するのが一般的です。しかし当社では、基礎型枠に繰り返し使用可能な鋼製の「メタルフォーム」や再生樹脂を100%使用した「エコカルフォーム」を標準採用し、廃棄物の削減と再生資源の活用を進めています。また、基礎を貫通する配管用の穴(スリーブ)を形成するための型材についても、従来は使い捨ての紙製のものを使用していましたが、鋼製(ステンレス)で繰り返し使用可能な「メカスリーブ」を開発し、さらなる省資源化と廃棄物削減が可能になりました。メカスリーブは現在、地域ごとの採用となっていますが、今後は全国に広めていく予定です。

従来の紙製ボイドの写真 メカスリーブの写真
従来の紙製ボイド   メカスリーブ(特許出願中)

リターナブル梱包の導入〜取引先との連携による廃棄物削減
 新築現場に運び入れる設備機器などは、住宅に設置されるまでに傷つかないよう、ダンボールや緩衝材で梱包されています。これらの梱包材は使用後、新築現場からの廃棄物となります。新築現場ゼロエミッションに向けて廃棄物の削減が必須であることから、何度も使用できるリターナブル梱包の導入を2004年度より開始しました。

 現在、戸建住宅のキッチンと給湯器を対象に取り組みを進めています。キッチンセット(クリナップ株式会社製)については、シンク台のリターナブル梱包はすでに全国で実施、キャビネット部のリターナブル梱包は2004年8月より一部エリアで試行しており、2005年度中の全国実施をめざしています。給湯器(株式会社ノーリツ製)については、2004年11月より関西エリアで実施、2005年4月より全国実施を進めます。リターナブル梱包の導入により、キャビネット部はセットあたり約20kgの段ボールが、給湯器はセットあたり約4kgの段ボールと緩衝材が削減可能となります。

事例写真 事例写真 事例写真

事例写真 事例写真 事例写真

部材のプレカット〜施工現場におけるリデュース促進
 当社のような工業化住宅では、住宅部材が工場で加工される割合が高いため、新築現場における端材の発生量は比較的少ないのですが、部材によっては現場で加工を行うものもあります。これらのうち、あらかじめ工場で加工することによる端材削減効果が高いと見込めるものについてはプレカット化を検討してきました。

 2004年度までに床パネル、床下地板、内壁枠などをプレカット対象部材として設定することで、新築現場から発生する木材廃棄物量の削減が可能となりました。今後は、瓦、広小舞、シャーウッド構造用合板などもプレカット対象部材として検討を進める予定です。

プレカットの写真
2階床下地のパーティクルボード
出入隅部分にも対応したプレカット
床パネルのプレカットの写真
床パネルのプレカット
柱部分の切り欠き部分にも対応

施工手順の変更による石膏ボードの端材削減
 新築現場で発生する廃棄物の中で最も発生量が大きいのが石膏ボードの端材です。この発生量を削減するために、従来の内装下地工法を改良した「NS工法」の採用を進めています。従来の工法では、間仕切壁の石膏ボードを施工した後に天井の石膏ボードを張っていました。NS工法では天井の石膏ボードを先に施工することで、従来工法に比べ石膏ボードのカットが少なくてすみ、端材の発生量が削減されます。また、作業スペースが広く確保できたりするなど作業効率面でのメリットもあります。今後はNS工法の採用拡大に努め、建築廃棄物のさらなる削減に取り組みます。

NS工法による施工の写真
NS工法による施工
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