パフォーマンスデータ | Sustainability Report 2005

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　植栽は地球温暖化の原因となるCO2の吸収効果があるだけでなく、夏の強い日差しを遮ったり、風の流れを調整することによる省エネルギー効果や緑に囲まれた潤いある暮らしの実現に貢献します。2004年度の新築戸建住宅1棟当たりの植栽本数は37本で、前年よりも2本増加しました。また年間植栽実績は約70万本で、約4,210t-CO2の低減に寄与したことになります。

　当社のユニークな取り組みとしては、それぞれの地域に自生する樹木の植栽を用いることをすすめる「ビオガーデン～5本の樹計画」や、人工軽量土壌や樹木支持ネットなどの技術を用いた屋上緑化システム「スカイヤード」などがあります。今後も住まいの緑化を進めることで、環境保全と暮らしの両立に取り組んでいきます。

■年間植栽実績

■スカイヤード累積施工面積
スカイヤード累積施工面積のグラフ

　当社分譲マンション「グランドメゾン」では、5つのスタンダードデザインという視点に基づいて住まいづくりを行っています。スタンダードデザインのうちのひとつ「ストリートデザイン」では、街の財産としての風景をつくるというコンセプトのもと、すべての物件で豊かな植栽帯を確保するようにしています。2004年度の着工物件では、目標である緑化率15%を大きく上回る24％という実績を達成することができました。


グランドメゾン三軒茶屋の杜（東京都世田谷区）		グランドメゾン苦楽園桜町（兵庫県西宮市）

　当社はエクステリア事業に携わる従業員の技術や感性、意欲向上や設計ノウハウの共有化をめざし、実物件を対象としたエクステリアコンペを実施しています。5回目となる2004年度は、全国から500件の応募があり、そのうち85件がノミネートされました。

　最優秀賞に選ばれたのは、「公園に溶け込むシャーメゾン」。当社の賃貸住宅「シャーメゾン」を隣接する公園との融合をテーマに設計し、公園を取り囲む遊歩道を配したり、季節を感じさせるシンボルツリーを点在させた遊歩道で住棟間を結んだりと、住まう人々に憩いの空間を提供するための工夫をこらした点が評価されました。入賞作品は社内のイントラネットに掲載したり、作品集を発行したりすることで、全社的な外構設計力の向上にも役立てています。

最優秀賞「公園に溶け込むシャーメゾン」

　「ビオガーデン～5本の樹計画」は住まいの庭に地域の在来種を植えることにより、気候風土に根差したその土地本来の生態系を取り戻そうという目的で、2001年度に開始した当社独自の取り組みです。「3本は鳥のために、2本は蝶のために」という思いをこめて選択した「5本の樹」を植えることで、近くの山や森に住んでいる蝶や鳥を庭に招くことができると同時に、日本国内の生物多様性を守ることにもなります。

　2004年度の当社の造園緑化にともなう植栽実績は約70万本ですが、そのうち中高木に関しては「5本の樹」として推奨する樹種が約3割となっています。今後も継続的に取り組んでいく考えです。

（左）デザインバイブル
（右）庭木セレクトブック

　大分市の丘陵地にある約16ヘクタールの分譲地「ビオガーデン桜坂」には、街の名前の由来となるヤマザクラをはじめ、イヌビワ、カゴノキ、ガマズミ、コナラなど「5本の樹」から選んだ多種多様な地域の樹が植栽され、蝶や鳥が舞う潤いのある街並みになっています。総区画323区画の大規模な計画として、人と自然がともに暮らすことができる街へと成長を続けています。

ビオガーデン桜坂

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