vol.03

vol.03
Oct,2023 家が子育てと家事をラクにする
暮らしに寄り添い支えてくれる家

ふと目に入る庭の緑、夕日が映す枝葉の影、こっそり眺める子どもたちの遊ぶ様子。
ささやかなしあわせを感じられる暮らしのなかの機微。
そんな機微を積み重ねていけば、心豊かに、毎日を楽しく過ごせるはず。
私たち積水ハウスは、“フィットする暮らし”について考え続けてきた「北欧、暮らしの道具店」と一緒にそんな心地よい住まいを探っていきます。
今回、モデルの下道千晶さんと共に訪れたのは、積水ハウスに暮らして10年の久美子さんのご自宅。
夫、3人の子どもの5人家族が暮らす久美子さんのおうちを紹介しながら、家で過ごす時間の中で感じる機微を聞きました。その模様を動画でお届けします。

下道 千晶さん

モデル。千葉の古民家で、自然に寄り添う暮らしを実践しながら、農業に従事する夫、息子との3人で暮らす。染色作家として、染め直しのオーダーやワークショップ講師も手がけている。

この記事では、動画で紹介しきれなかった、家づくりのポイントを積水ハウス住生活研究所の視点を交えて紹介していきます。

⼭﨑美波

積水ハウス 住生活研究所研究員。
これからの住まいが提供する「幸せ」は、「健康」「家族のつながり」のほか、「私らしさ」「生きがい」「楽しさ」「役立ち」などの「幸福感」を醸成し、家族やライフスタイルの多様な変化に対応することが大切と考え、「家族が幸せに食事ができる食空間ってなんだろう?」「質のいい睡眠を実現するための寝室ってどんな空間だろう?」など住生活にまつわる「幸せ」を研究している。

https://www.sekisuihouse.co.jp/company/rd/humanlife/


家事と子育てを助けてくれる家

この家に暮らして10年。「慌ただしい暮らしのなかで、家に助けられている」と話す久美子さん。家事や子育てが楽しめるようにと、さまざまな工夫をちりばめたお住まいを訪ねました。
「予想以上に使い勝手が良かった」と語るL型キッチン、使いやすく片付けやすいウォークスルークローゼット、家事の時間が楽しくなる畳コーナー。久美子さんのこだわりの3つのスペースにフォーカスを当てて紹介していきます。
住生活研究所研究員 山﨑の解説とともにお届けします。

01

効率よく心地よく料理ができるL型キッチン

「子どもたちの様子が見えるキッチンがいいなと思いつつも、レンジフードがダイニング側にあると狭く感じてしまう気がしたので、L型キッチンを採用しました。L型キッチンは角に広々としたスペースがあり、そこにお皿を並べてコンロの隣で配膳ができるのでとても便利です。

5人家族なのでお皿を5枚並べられるスペースがあるのは、ありがたいですね。

ダイニングに面したカウンターは高めにし、洗剤や小物などでごちゃごちゃしがちな手元を隠しています。カウンター越しに、リビングで遊んでいる子どもたちをこっそり眺める時間がしあわせです」(久美子さん)

Point

  • 効率よく家事ができるコンパクトなスクエア動線
  • L型キッチンの角を作業スペースとしてうまく活用
  • 「片付けは後」でも気にならない、手元が隠れるキッチン

「キッチンの作業動線は、冷蔵庫、シンク、コンロ、そして電子レンジをプラスして、スクエアで考えます。コンロとシンクを90度で向かい合うように設置できるL型キッチンは、そのスクエアの移動を短く設計できるので作業効率がアップします。

角の部分がデッドスペースになると思われがちなのですが、そこをうまく作業エリアとして活用できているのもいいですね」(山崎)

02

使いやすくて、しまいやすい。キッチン横クローゼット

「もともと捨てるのが苦手だということもあるのですが、片付かないことがストレスになると思ったので、収納はたっぷりつくりました。キッチンの横のウォークスルークローゼットは、ストック食材はもちろんですが、掃除道具や書類、梱包材などあらゆるモノを収納しています。ダイレクトメールを一時的に保管したり、子どもたちからもらった手紙を飾ったりもしています。

「玄関からの裏動線として通り抜けできるので 、いろいろなところからアクセスしやすくてとても便利です。子どもたちは、ここを含めた回遊動線でぐるぐる追いかけっこをしたりもしていました」(久美子さん)

Point

  • 家事や生活がしやすい回遊動線
  • 一覧性があり家族みんなが使いやすいたっぷり収納
  • 収納物に合わせた奥行きで整理整頓しやすい棚

「ウォークスルーにすることで、玄関からキッチンへの裏動線となり、家事がしやすい設計になっていますね。ウォークスルークローゼットのほか、階段下にも収納スペースがあり、収納量も充実しています。収納の仕方や動線も工夫されていて、しまいやすさだけでなく、日々の使いやすさも考えられていて素晴らしいと思いました」(山崎)

03

洗濯家事が楽しくなる畳スペース

「2階ホールから出られるバルコニーは、室内の床を同じ高さにしたかったので、手前で段差を作り、そこに畳を敷きました。雨の日に室内干しをしたり、洗濯を畳んだり、アイロンをかけたりするスペースとして活用しています。アイロン台を置いたままにしておいても気にならないので、さっと作業をスタートでき、アイロンがけが嫌いじゃなくなりました。

窓を開けると風が抜けて気持ち良くて、子どもはここで寝ることも。小さなスペースですが、便利で、とても快適な空間になっていて気に入っています」(久美子さん)

Point

  • 洗濯するために必要な機能がまとまっていて効率的
  • 畳に座ってリラックスして家事ができる
  • ポールや棚など細かい収納で誰でも取り出しやすい&片付けしやすい

「洗濯をする、干す、畳む、アイロンがけをするという一連の動きがコンパクトな空間にまとまっていて、作業しやすい動線になっていますね。必要なランドリー用品も一箇所にまとまっているのも良いですね。積水ハウスでは『みんな家事』としてご提案させていただいていますが、作業の効率化に加えて、ご家族のみなさんが家事に参加しやすいというメリットもあります」(山崎)


慌ただしい暮らしのなかで、生活を支えてくれる家

「私も夫も家づくりに関わる仕事をしているため、素材や動線、設備などいろいろと試してみたい思いもあり、それを家の随所に詰め込んでみました。実際に自分たちの家を建てて、暮らしたことで、仕事に活かせている部分も多く、お客さまに家づくりを提案するときの説得力が格段に上がったと実感しています。

今は、働きながら3人の子どもたちの育児をしているので、慌ただしい日々を過ごしているのですが、家に救われたなと感じることは多いです。家事がしやすかったり、収納がたくさんあったり、緑に癒やされたり。そういうところに助けられています。

2階での在宅ワークの合間、階段を下りる目線の先に見える木々の緑は、気持ちをリフレッシュさせてくれます。西日が差す時間になると、風に揺れる葉の影が西の窓のロールスクリーンに映り込んでとてもきれいで心が癒されます。

庭にどんな植物を植えようとか、子ども部屋をどうしようかなどを考えるのも楽しみのひとつです。子どもたちもどんどん大きくなり、生活も変わっていくと思うので、これからこの家でどう暮らしていくかを楽しみながら考えていきたいです」(久美子さん)

series
わたしの日々、暮らしの機微

vol.01

14年暮らしながら作ってきた
「気配」を感じられる家

伊藤さん 築14年

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vol.02

家族の「土台づくり」を
楽しみながら続けている家

あいさん 築8年

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vol.04

ずっと自然体のまま。
子育て二世帯がすっきり暮らす家

中林さん 築7年

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LIFESTYLING BOOK

積水ハウスの暮らしのヒントをご紹介します。

この1冊では、今は漠然としている、あなたの叶えたい暮らしをクリアにして、
そのために積水ハウスができることについて、いくつかご紹介します。

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