伊藤さん／何より大切にしているのは「子どもたちに考えさせる」こと。普段の声掛けにしても、大人が先々と答えを出さずに、まずは子どもに一旦考えさせ、子どもの答えを待ってから進めていくことを意識して取り組んでいます。日々のお子さんとの暮らしの中で、親御さんがついつい先回りしてしまったり、「こうやってほしい」と思うことをついつい誘導してしまったり…ということはあるのではないでしょうか。ですが大人の目線で見るのではなく、まずは子どもの行動を見守り、寄り添っていくことで、主体性を育んでいきたいと思っています。

中谷さん／そして日々の保育やプログラムの中で、子どもたちの「やりたい！」という気持ちをたくさん引き出していきたいですね。例えば、英語は将来的に使えるからやるではなく、「面白そうだな！」と思う気持ちが一番。外国の言葉を使っていろんな人とコミュニケーション取りたいという気持ちに繋がればいいなと、インターナショナルプリスクールを運営しています。

中谷さん／当校にはアメリカ、カナダ、ペルーなど、さまざまな国籍の先生が在籍し、英語と日本語のバイリンガル環境で生活することで、自然と英語、異文化理解、国際感覚を身に着けていくことができます。多国籍の先生やクラスメイトとの交流を通じて、文化の違いを尊重する姿勢や、小さなうちから「違っていい」と言う価値観を自然に学べるのは大きな強みです。

伊藤さん／また行事やプログラムも、日本の保育園とはまた違ったものを実施しています。ユニークなのは毎月１回のスペシャルイベント。これまでには職員も子どもたちも1日パジャマを着て過ごす「Pajamaday」、自分の好きな色の服を着てくる「Colorday」などを開催。ちなみに私は赤が好きなので、その日は全身を赤でキメました(笑)。その他にも、姉妹校の先生たちと交流する「異文化交流会」、色んな国にフォーカスして学ぶ「Countryeducation」なども行っています。

中谷さん／また「実際に触れる体験」を大事にしているのも特徴です。例えば、「シェア畑」を借りて毎月水やりや収穫体験を行っています。都心ではなかなか畑に触れる機会はありませんが、シェア畑で野菜を育て、水やりをしながら野菜の成長を楽しみ、収穫した野菜をいただきます。自分たちで育てた野菜はやっぱり美味しいですよね。

中谷さん／まずは大阪でも有数の文教エリアとして注目される教育環境でしょうか。近隣には、大阪市立真田山小学校や大阪市立玉造小学校など、地域住民からの評価が高い公立小学校があります。人気の私立高や国立附属校への通学もしやすい立地です。またインターナショナルスクールや、バイリンガル教育を行う保育園やアフタースクールも点在しています。質の高い教育を求めるご家庭、グローバル教育への関心が高いご家庭に、とっても魅力的なエリアではないでしょうか。

伊藤さん／さらにこの辺りは大阪で最も歴史の深いエリアでもあります。例えばカトリック玉造教会や細川越中守忠興屋敷跡は、エミー賞を受賞したドラマ『SHOGUN将軍』に登場する鞠子のモデルとなった細川ガラシャのゆかりの地。他にも街を歩けば歴史を垣間見ることができるスポットがたくさんあるので、それを楽しみながら暮らすのも素敵ですね。

伊藤さん／当校の隣にある「AVOCADOS Mexican Cafe and Bar」（徒歩8分／約580m）です。フレンドリーなメキシコ人店主が迎えてくれて、海外からのお客様もたくさん訪れています。トルティーヤやブリトー、タコスなどがあって、どれも美味しく、本場・メキシコの味を楽しめます。

中谷さん／プリスクール以外に、「Smile International Afterschool森ノ宮校」というアフタースクールも運営しています。自然と英語に触れながら、子どもたちの考える力や好奇心、挑戦心を育むという指針はプリスクールと同じですが、間違ってもいいので英語を使って自分で思ったことをしっかり伝えるスピーキング力を育んでいきたいと思っています。プリスクール、アフタースクールを含めたスクール事業の展開としては、親子留学の提供や外国で拠点を設けるなど、今後は海外に行ける環境作りにも力を入れていきたいと思っています。そして児童発達支援・放課後等デイサービス事業「nico」も展開しています。個別指導を基本に、子ども達それぞれの個性を尊重しながらサポートしています。結構広いスペースがあるので、うんていやボルダリングといったアスレチックスペースがあるのも特徴ですね。

伊藤さん／教育環境だけではなく、街の構造そのものも子どもたちの成長に影響すると感じています。保育園の施設長としては「子どもの未来を支える街」であってほしいですね。そのためには、「歩いて通える安全な通学路や遊び場」が必要です。今、日本では子どもたちが1人で歩けて、学校にも安心して通える通学路や遊び場があります。この街の安全がこれからもずっと続いてほしいと思います。子どもたちが住み良いと感じたら、絶対人は集まってくる、そして未来が見えてくると思います。さらに、緑地やエコな公共交通など、「サスティナブルな都市整備」にも期待します。

中谷さん／「居場所がたくさんある街」であることも大切。学校外でも安心できる場所がたくさんある街であって欲しいと思います。私どもも、アフタースクールやデイサービスの事業を通じて、子どもたちの「居場所」作りに貢献していきたいと思います。