今回ご紹介するのは、広島県世羅町、今高野山の参道に佇む日本茶カフェ「雪月風花 福智院」の店主、吉宗五十鈴さん。参道の坂道を上がった先にあるお店は、四季折々の自然に包まれた静かな空間です。訪れた冬には、色とりどりの和紙をはめた窓から、やわらかな灯りが外へとこぼれていました。 築1200年の建物を大切に守りながら、かつてご自身がそうであったように、訪れる人にも澄んだ空気や季節ごとの風景、地元の食材を通したひとときに癒されてほしい――。そんな五十鈴さんの想いについて、お話を伺いました。
■スポットへのアクセス
・福山駅:車で約1時間
・尾道駅:車で約40分
今高野山は、822年に和歌山県の高野山と同じく弘法大師によって開かれた真言密教の霊場。「今」という字には、新しいという意味が込められているそうです。かつては7堂12院が建てられ、宿坊も多くの人で賑わっていたそうです。
1200年前に想いをはせながら、春の桜、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとの色に彩られる美しい境内を散策したあとは、宿坊を修繕した日本茶カフェへ。四季折々の景色を愛で、自然の音に耳を傾け、からだに優しい日本茶と甘味ともにゆるやかな時間をお過ごしください。どこか懐かしさを感じるその空間が、心とからだをそっとほぐしてくれます。

三重県出身で、今ではすっかり広島弁が板についた五十鈴さん。雨上がりのしっとりとした空気に包まれた境内を歩き、五十鈴さんが淹れてくれたお茶をいただきながら、こたつでお話を伺った時間は、どこかすべてがゆっくりと流れているように感じられました。
世羅高原農場の吉宗誠也さんとご夫婦で、それぞれの場所から世羅の魅力を伝えています。
花巡りのあとは、福智院で広島在来茶を味わうひとときをお楽しみください。