環境報告書2003
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ECO WORKS 2003
開発に携わる社員による座談会
当社の社員が、環境についてどのように仕事の中で意識して実際の業務に取り組んでいるかを中心に、本社勤務の女性社員による座談会を行いました。
CS推進部 品質保証室 山田 陽子 設計部 大阪計画設計室 前原 和美 商品開発部 企画デザイン室 神野 史麻 商品開発部 内装設備設計室 システム企画グループ 河崎 由美子 商品開発部 内装設備設計室 インテリアスケルトン開発グループ 小谷 美樹
CS推進部
品質保証室
山田 陽子

1987年入社。お客様の入居後のサポートや品質保証に関する業務を担当。
設計部
大阪計画設計室
前原 和美

1990年入社。主に個人邸、展示場、ショールームなどの設計業務や内装開発を担当。
商品開発部
企画デザイン室
神野 史麻

1994年入社。1999年環境プロジェクトで環境報告書初年度版の制作に携わる。住宅モデルの企画を担当。
商品開発部
内装設備設計室
システム企画グループ
河崎 由美子

1987年入社。生活ソフトや内装のシステムに関わる開発・企画を担当。
商品開発部
内装設備設計室
インテリアスケルトン開発グループ
小谷 美樹

1988年入社。断熱、遮音などの内装の性能に関わるシステム設計の部材開発を担当。
日頃の業務では、どのように「環境」を意識していますか?
小谷 当社は高性能断熱仕様を業界でいち早く打ち出しました。96年には高性能ペアガラスをセントレージΣに標準採用し、さらに次は30%エネルギーカットの断熱が求められてきました。断熱設計する上で難しいのは、限られたスペースに最適な断熱性能を確保すること。熱の逃げ道をつくらないために断熱材をできるだけ連続させるという点に気をつけて設計しています。

河崎 私は、社内でゴミ分別を徹底するようになってから、商品の企画のときにもゴミについて考えるようになりました。たとえば、簡単にはがして交換できるタイルカーペットを作る場合、使い終わったものはどうするのか? 以前は後のことまであまり考えませんでしたが、燃やしても有害物質を出さないもの、リサイクルできるものなど、部材が生まれてから最後までのライフサイクルを考えて企画するようになりましたね。

神野 日常的なことでは、プレゼンテーションのときに紙の資料をわたさずにプロジェクターを使用するとか、電子ファイルでわたすとか、できるだけ省資源を心がけています。
 設計の業務においては、環境と意匠性については多少ジレンマを感じています。たとえば、床の素材を検討する場合、ツルッとしたおしゃれな質感がほしいのに、環境に良いとされる素材には、そのようなものがない場合があります。デザイン性がもっとよくなれば使いやすい。環境・意匠性の両面でよいものを開発していきたいなと思っています。

前原 いま、たまたま個人邸の設計に携わっているのですが、環境や健康にとてもこだわりをお持ちのお客様なんです。床下に備長炭を敷き詰め、床材はムク。室内空気の清浄化はもちろん、高性能の浄水器を採用されています。お客様の中にはたくさんの情報を集めておられる方もいらっしゃいますので、私たちも、営業・設計にかかわらず、全社員がもっと勉強しなければと感じています。

山田 住宅の長寿命化をめざし、それを裏付ける品質保証に関わる業務に携わっています。品質の高いモノを大切に扱うと愛着がわきますので、住宅を壊す前にリフォームで性能を上げるなどの選択肢が増えます。お客様に当社の住宅に永く住んでいただくことで、間接的ではありますが、環境に貢献できるのではないかと思います。
お客様にもっと積水ハウスの良さを知っていただくために、どうすればよいと思いますか?
小谷 納得工房やテーマハウスなどの展示施設で宿泊していただけたらいいなと考えています。「高断熱はこんなに温かくて快適」と実感していただけたり、キッチンやお風呂も、見るだけでなく実際に使ったり寛いだり。滞在型で体験していただけたら、もっと納得してもらえるのでは?

河崎 同感です。それから、地域の展示場などは子どもの社会見学などにも利用していただいたら良いですね。子どもの頃から住体験を豊かにし、住まいについての関心を高めることが今後ますます大切だと思います。

前原 当社はアピールが少ないとお客様によく言われます。入居後もこんなに長くきちんとサポートしてくれるとは知らなかったと。

河崎 住宅メーカーとして良いモノを提供するという面では、自信を持っています。今後は地域貢献など、大企業としての社会的責任を果たすことも大切だと思います。そしてそれを社会にきちんと伝えることですよね。

神野 誇りの持てる会社にするために、私たちも参加していきたいですね。

山田 積水ハウスには、お客様に対して存続する責任があります。モラルの高さがお客様に対する社員の自信にもなるし、お客様の信頼や満足につながっていくのではないかと思います。
その他、このような意見がありました。
環境という視点から住まいを考える
家族構成や生活のスタイルが同じでも、家が大きくなるだけで光熱費がかかる。コンパクトで性能の高い車が環境に良いように、家も不自由なく住めるコンパクトな家もあっても良いのでは。家族構成や生活のスタイルが同じでも、家が大きくなるだけで光熱費がかかる。コンパクトで性能の高い車が環境に良いように、家も不自由なく住めるコンパクトな家もあっても良いのでは。
建物は買い替えるのは難しい。既存の家に何かをつければ新築と同じ位の性能になる部材のシステムなども含めてサポートしていくのが、今後のメーカーとしての姿勢。
家庭生活などで環境を意識すること
ガーデニングが趣味なので、時間があれば地域の緑化にも関わっていきたい。自分の家の枠だけでなく、街づくりなどに広げていきたい。
1年前に大阪から彦根に引っ越したが、琵琶湖に近いため環境意識が高く、ゴミの分別も徹底している。10種類以上に分別するのでかなり大変。こうした地域性によりキッチンのあり方も変わりますので、実生活の体験はお客様に提案する上で大切なことだと思う。
働きかた、働きやすさ
女性であることを意識せずに働いている。仕事は、自己実現の場として前向きにとらえたい。女性であることが一つの個性である。違う視点からの意見を求められることもあるので、逆に活かせば良いと思う。
今は、人の好みや志向は人それぞれで、自分が女性だから仕事がうまく運ぶ点もあるし、逆のパターンもある。仕事によっては男女差は一様には通用しなくなっている。
会社に対して期待すること
社員研修にも、もっと環境をテーマにしたものがあってもいいかもしれない。人権教育に匹敵する大切なテーマ。
みんなが環境を考え、その思いが商品にのって社会に広がっていけば、社員もこれまで以上に誇りを持てるようになる。

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