国際ビジネスオーストラリア
マンション開発事業/戸建住宅事業/複合開発事業
事業戦略
住宅需要の増加に備えた環境配慮型住宅を提案
オーストラリア政府の統計によると、今後大幅な人口増加が予測されており、持続的な住宅需要の増加を見込んでいます。当社はシドニー近郊に「シャーウッド」工場を保有し、高品質な部材の反復生産体制を確立しています。さらに、シドニー郊外に開発中の分譲住宅地The Hermitage内に、太陽光発電や蓄電池を搭載したZEH対応のパイロットハウス「SHINKA House」を建設。エネルギー消費を削減する環境に配慮したライフスタイルを提案するとともに、当社がお客様に提供する住宅の品質向上普及の発信拠点となっています。
「世界一」の高層ビルと認められたCentral Parkプロジェクト
シドニー中心部の複合開発Central Parkは、当社が共同事業パートナーであるFrasers Centrepoint Limitedとともに2011年から進めてきました。「環境配慮型開発」というコンセプトを徹底し、巨大な反射板によりビル低層部分に自然光をもたらすことで昼間の照明用電力消費を抑制。また、南半球最大の壁面緑化により室内温度を調整しCO2排出量を削減、水の再利用施設などを導入し環境への配慮を行っています。壁面緑化、29階に位置する空中庭園、巨大な反射板など、外観に特徴を持つこのマンションは、CTBUH※より2014年に世界的な建築賞「Best Tall Building Worldwide」、2019年には「Urban Habitat ー District / Master Plan Scale at the 2019 CTBUH Awards」世界最高賞を受賞し、建物・面開発いずれにおいても名実共に「世界一」との評価をいただきました。
他にも地域の治安改善の功績や、オーストラリアの環境基準で最高評価を受けるなど、さまざまな賞を受賞しています。
※ CTBUH:高層ビル・都市居住協議会(Council on Tall Building and Urban Habitat)
課題
- 人口増加により住宅需要は旺盛
- 住宅の質における改善余地が大きい
- 電力自由化等により電気代が高騰
対応
- シドニー近郊にオーストラリア版「シャーウッド」工場を建設
- 高品質な部材の反復生産体制確立
- ZEH対応パイロットハウス「SHINKA House」の建設
国内事業のグローバルな展開を目指した人材育成
オーストラリアでは、現地の従業員や業界団体に当社の企業理念を体感してもらうため、日本国内の「住まいの夢工場」や「納得工房」、「積水ハウス エコ・ファースト パーク」へ案内しています。各施設で体感した「5本の樹」計画や里山コンセプトを、現地プロジェクトの各所に取り入れ、現地のお客様に好評価を得ています。各国でも同様の取り組みが行われており、各施設に訪問した参加者は、日本で得たことを強みとするよう各国に持ち帰り、それぞれの文化や気候に応じた内容にカスタマイズし、展開しています。
ダイバーシティの取り組みを海外でも推進
オーストラリア現地法人はダイバーシティを推進し、女性従業員の雇用率は50%、女性管理職は約6%となっています。個人の能力に応じて管理職への昇格制度も充実しています。
さらに女性の社会進出や次世代の育成をサポートするため、West Villageでは不動産業界団体のProperty Councilと提携し、現地女子高校生にまちづくりや住宅開発の業界紹介や当社のオーストラリアにおける取り組みを説明する「Girls in Property」というプログラムを実施し、男性が多い不動産開発や建築業界への女性参画推進に貢献しています。