お手入れ方法

窓・雨戸

窓まわりは、外観の素敵なアクセントとしてわが家らしさを演出してくれるところです。いつもわが家がいきいきとした表情に見えるように、日頃から汚れや傷みに気をつけていたいですね。また頻繁に動かすサッシや網戸、シャッターなどは、年月とともに傷みが出てきやすい部分です。
上手なメンテナンス方法を知って、いつまでも快適なわが家にしたいものです。

汚れが軽いうちにお手入れを

窓まわりの部材は強度や機能性などさまざまな性能を考えて、入り組んだ形状になっているものが多くあります。汚れがたまったり、隙間などに入り込むと、お手入れが大変になるのはもちろん、本来の性能を損なう場合もあります。
定期的にチェックして、汚れを発見したら、できるだけ軽いうちにお手入れするように心掛けましょう。

サッシのお手入れ

素材を知ってメンテナンスを

アルミ断熱サッシの材質はアルミです。アルミ素地の表面にアルマイトという酸化皮膜の保護層を設け、その上に電猶塗装を施した構造になっています。アルマイト層は非常に強く、表面に浅いキズが入ってもすぐに腐食が進行する心配はありません。
ただし、表面は普通の塗装品と同じですので、傷付けないようにお手入れをしてください。また樹脂サッシや、アルミ樹脂複合サッシの室内側は樹脂でできており、ベンジンなどの有機溶剤や熱の影響を受けやすいのでご注意ください。

スチームクリーナー、ストーブ、ドライヤーなどの高温のものを、樹脂側に近付けないでください。変形や焦げの原因となります。

塗装品だから、塗膜にキズをつけないように!

サッシ枠は定期的に水拭き、水洗い。汚れがひどい場合は中性洗剤で

普段からきれいに保つことが、サッシを長持ちさせる秘訣でもあります。ほこりがたまらないように注意し、定期的に水拭きや水洗いをおこなうことが大切です。
水拭き・水洗いの後は、水気を残さないようにしっかり乾拭きをしておきましょう。
また海岸地では、強風や台風の後に塩分をしっかり落とすように水洗いしましょう。

汚れが気になってきたら、下記の手順で中性洗剤を使って落とします。腐食や傷の原因になりますので、酸性やアルカリ性の洗剤は避け、金属タワシやワイヤーブラシの使用もおやめください。

  1. 砂やごみなどを水で洗い流します。砂が付いたまま拭くと表面を傷つけることがありますので、十分に洗い流してください。
  2. 中性洗剤を水で薄め、スポンジややわらかいブラシで全体を洗います。
  3. 汚れが落ちたら水拭きと乾拭きを行ない、洗剤分が残らないように仕上げてください。

サッシの樹脂部分には、有機溶剤を含む製品(殺虫剤、防カビ剤など)や塩素系漂白剤を使用しないでください。
白化やひび割れの原因となることがあります。
(ベンジンなどの有機溶剤も使用できません。油性のペンやクレヨンなどで書くと、落ちなくなることもあります。)

レールの汚れは掃除機とサッシブラシで

サッシレールは砂やごみがたまりやすい場所です。気付かずにサッシを開け閉めしていると、ごみ噛みなどでレールを傷つけてしまいますのでご注意ください。
普段の室内掃除のついでに、掃除機でごみやほこりを吸い取るようにしましょう。細かな隙間に入った砂などは、サッシブラシを使って掃き出すようにします。
時々は水で洗い流して、水分が残らないように十分に乾拭きすればスッキリときれいになります。

フルフラットサッシは普段のお掃除では、サッシ下枠のレールカバー表面を拭き掃除するようにしてください。
サッシ下枠の中にごみやほこりがたまってきたら、レールカバーを外して掃除機で吸い取るようにしましょう。
レールカバーの外し方は、各サッシの取扱説明書をご覧ください。

レールカバーの取り外しは必ず取扱説明書に沿って行なってください。無理に外すと部品損傷の恐れがあります。

動画:フルフラットサッシのお手入れ

お手入れのポイント

ガラス障子の建付けをチェック

ガラス障子を閉める寸前で止めて、サッシ枠と障子の隙間が斜めになっていないかを点検します。平行(均等)になっていれば、建付けは大丈夫です。
斜めになっている場合は、戸車で調整しましょう。

建付調整の方法

建付調整は戸車で行ないます。
サッシ縦桓の戸車調節孔のキャップを外し、プラスドライバーを差し込んで調節ネジを回すだけで調整可能です。右(時計方向)に回せば戸車が下に動いてサッシが持ち上がり、左に回すと下がります。

障子のクレセントの掛りをチェック

クレセント(サッシ中央のカマ錠)が楽に開閉できるようなら問題ありません。
クレセントが掛かりにくかったり、重いようなら、クレセント受けを調整しましょう。

動画:クレセントのかかり具合の調整方法

クレセントの調整方法

まずクレセントを中間位置まで回します。クレセントの上下にネジ隠しのふたがありますので、溝に爪をかけて取り外します。

クレセント取付けネジをゆるめ、クレセントを上下にスライドさせて調整を行ないます。

調整後、取付けネジをしっかり締め、ふたを押し込めば調整完了です。

クレセント受けの調整方法

クレセント受けの取付けネジをゆるめ、左右に移動して調整します。

調整後、クレセント受けが動かないようにしっかりと取付けネジを締めてください。

ガラスのお手入れ

ガラスのほこり取りはほこり払いで

サッシのほこり汚れは表面に付着する前であれば、ほこり払いで十分除去できます。壁面のほこり払いがけと一緒に行なう習慣をつければガラスの汚れ方もずいぶん違ってきます。

軽いガラス汚れは新聞紙を使って

軽いガラス汚れは適当な大きさに破った新聞紙を軽くスプレイヤー(霧吹き)で水を吹き、湿らせたもので全体を拭きます。次に乾いた新聞紙で乾拭きをします。
雑巾より水跡がつきにくく、使い捨てできるので便利です。

ガラス拭きは内側と外側を同時に

ガラス拭きは内側、外側どちらの汚れかわからなくなる場合が多いので、できれば2人で内側と外側に別れて、ペアで拭くことをおすすめします。
1人でする場合は内側は横向き、外側は縦向きに拭くなど方向を決めておくのがポイント。内側、外側どちらの汚れか識別しやすくなります。

内側、外側の汚れの質を見極めることも大切

ガラスの外側はほこりや砂、泥などの汚れの場合が多いので、水拭きもしくは水洗いすればたいていの汚れは除去できます。
一方内側は、手垢やタバコのヤニや油煙による油の汚れも多いので、洗剤を使ってしっかりお掃除することが必要です。

複層ガラスに内部結露が発生したら、そろそろ取替えを

複層ガラスは2枚のガラスの間に乾燥した空気が入っており、周囲のスペーサーの中に乾燥剤が入っています。乾燥剤の効果が弱まってくると徐々に結露しやすくなります。
ガラス内部に結露が発生しはじめると、ガラスを取替える時期だとお考えください。
ガラスにも様々な種類がありますので、カスタマーズセンターにご相談ください。

窓シャッター・雨戸のお手入れ

普段はハンディモップでほこり取り

ほこりがたまってきたら、ハンディモップやほこり払いで除去しましょう。目立ってきてから掃除するのではなく、普段からこまめにほこりを取り除くようにしておけば、汚れもたまりにくくスムーズな開閉が長持ちします。

汚れ落としは、水拭きか中性洗剤を薄めて

普通の汚れなら濡れ雑巾で汚れを拭き取った後、乾いた布で仕上げ拭きをしてください。
落ちにくい汚れには、お湯で薄めた中性洗剤をスポンジかやわらかい布につけて拭き取ります。
洗剤分が残ったままでは、材質を傷めますので水拭きと乾拭きを忘れずに行なってください。

ガイドレールのごみは掃除機で定期的に除去

ガイドレールにごみやほこりがたまるとロック不良や作動不良の原因になります。
掃除機などで定期的にごみやほこりを吸い取るようにしましょう。

雨のかからない軒下は要注意

屋根の下やバルコニーの下など、普段雨のかからない部分は海塩粒子や空気中の煤煙などの汚れが付着しがちです。雨によって洗い流されることがないので、汚れがたまって腐食等が他の部分より早く進行しやすくなりますので、年に1、2回はしっかりと水拭きしておきましょう。

お手入れのポイント

窓シャッターの構成

窓シャッターはスラット(面材)・シャッターケース・ガイドレールで構成され、内側にロックが付いています。手動の場合は手で動かしながら、電動の場合は壁スイッチを操作しながら点検しましょう。

スラットの動きはスムーズか、ロックが確実に施錠できるか、スイッチに異常はないか

歳月とともにガタッキや停止位置のズレが発生したり、動きが重くなることがあります。定期的に点検し、異常に気付いたら速やかにカスタマーズセンターにご連絡ください。

動画:電動シャッターからきしみ音がする場合の対処方法

スラット・ケース・ガイドに、傷や塗装の剥がれ、変色がないか

傷や塗装の剥がれを放置すると本体の劣化が早まりますので、定期的に点検しておきましょう。

住まいのお手入れについて
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