お手入れ方法
分電盤
分電盤の役割と点検方法について紹介します。
分電盤の役割を知っておきましょう
サービスブレーカー(電流制限器)
分電盤の左側についているブレーカーで、契約以上の電流が流れると自動的に電気が止まる仕組みになっています。一般の家庭では、使用する電気器具に応じて契約内容を決めることになっています。
※一部付いていない場合があります(関西、中国、四国、沖縄地区電力管内は付いていません)。
漏電ブレーカー(漏電遮断器)
配線や電気器具の漏電をすばやく感知し、自動的に電気を切ります。
安全ブレーカー(配線用遮断器)
分電盤から各部屋へ電気を送る分岐回路のそれぞれに取り付けられています。その回路で電気器具やコードの故障でショートした時や、使いすぎで過電流が流れた場合に電気を自動的に遮断します。
分電盤の漏電ブレーカの作動点検方法
漏電ブレーカは漏電などが起こらないと作動しませんが、テストボタンによって作動点検ができます。点検する場合は家中の電気が切れますので、点検後に家電製品のタイマーなどの再セットが必要になることがあります。
点検の手順
- テストボタンを押します。
- 漏電ブレーカのレバーが落ちて、家中の電気が切れれば正常です。
- レバーを押し上げると、再び家中に電気が流れます。
テストボタンを押しても漏電ブレーカのレバーが落ちず、家中の電気も切れない場合は、漏電ブレーカが正常に作動していない可能性が高いので、すぐにカスタマーズセンターにご連絡ください。
分電盤も電気設備、時々点検を
分電盤に問題がないか、下記の点検ポイントに沿って時々チェックを行ないましょう。ひとつでも該当する場合はカスタマーズセンターにご連絡ください。場合によっては交換が必要な場合があります。(社) 日本電機工業会では、13年を交換の目安としています。
点検のポイント
お手入れのポイント
ブレーカの復旧方法
停電でないのに電気が切れる時は
停電でないのに電気が切れる時にはブレーカ(分電盤)を確認してください。事前にブレーカの位置を確認しておくと、いざという時にあわてずに済みます。
全体がつかない場合と1カ所がつかない場合
建物全体の電気がつかなくなった場合と、どこか1カ所の電気がつかなくなった場合では、対処方法が異なります。漏電ブレーカ(メインブレーカ)が落ちたのか、安全ブレーカが落ちたのか確認しましょう。
建物全体の電気がつかなくなった場合
「漏電ブレーカ」が落ちていると考えられます。
分電盤を開けて、ブレーカをいったんすべて落としてから、まず漏電ブレーカを上げ、次に安全ブレーカを一つずつゆっくりと上げていきます。
安全ブレーカを上げても落ちる場合、その回線に問題があります。まずはその安全ブレーカ以外を上げて復旧させてください。復旧した回線は通常どおりご利用いただけます。
安全ブレーカが上がらない回線は、該当する部屋(回線)のコンセントからすべての電気器具のコードを取り外します。すべての電気コードを取り外した状態で、問題の安全ブレーカが上がるかどうかをご確認ください。
<安全ブレーカが上がった場合>
使用されている電気器具に問題があります。購入されたメーカーなどにご確認ください。
<安全ブレーカが上がらない場合>
スイッチなどを含め、該当の回線に問題があると思われます。カスタマーズセンターまでご連絡ください。
屋外の場合、雨の水分が原因の場合があり、乾燥すれば復旧することもあります。