〈 “育てるよろこび”が日々の活力 〉
香りに癒され、食卓を豊かにするガーデニング。
季節の草花を身近に愛でる暮らし。
小物をひとつ飾るだけでも、部屋の雰囲気はがらりと変わるもの。ガーデニングをされているのなら、摘みたての草花を気軽に生けて、室内に季節感を呼び込んでみませんか?
食卓やリビングに小さな自然をしつらえれば、インテリアに瑞々しい雰囲気が生まれ、香りにも癒されながら豊かな時間を過ごせます。また、玄関に飾れば、品のあるおもてなしとしてお客様にも好印象を与えてくれます。
〈 自然の力を暮らしに 〉
ハーブを暮らしに活かす。
香りはいつ嗅ぐかがポイント。
ストレスを感じた時にタイミングよく香りを嗅ぐと、否定的な感情をより軽減する効果が高くなることがわかりました。
香りがない部屋、ストレスを受けた後に香りがする部屋、初めから香りがある部屋の3つの条件の部屋で「計算問題を解く」というストレスをかけてハーブの香りの効果を確認したところ、ストレスを受けたあとに香りがする部屋のグループで副交感神経が優位になり、リラックス効果がもっとも高いという結果が出ました。日々の暮らしでは、仕事や学校から帰ったときに玄関で香りを嗅いだり、寝る前の寝室ではよりリラックスできる香りを漂わせるなど、タイミングに配慮すると効果が上がります。
心地よい刺激を与えてくれる。
“ハーブ=リラックス”と思われがちですが、ハーブの中には覚醒効果があるものもあります。これは“多角的感情状態尺度”と呼ばれる感情を調べる実験から導かれた結果で、パソコン操作を一定時間行う負荷をかけたあとにローズマリーなどの覚醒効果のある香りを嗅ぐと、肯定的な感情が高まって否定的な感情が低くなることが確認できました。
子供部屋など、集中力を高めたい場所で積極的に取り入れたいハーブの効果です。
ラベンダーでストレス軽減と血圧コントロール。
鎮静効果で知られるラベンターを使って、その効果を調べる科学的な実験を行いました。
20〜30代の女性16名にラベンダー畑でしばらく過ごしてもらったところ、血圧に関しては、安静時の血圧が高い場合には下げ、低い場合には上げるというように、正常値に近づける効果があることがわかりました。また、ストレスをはかる指標のひとつ“唾液アミラーゼ”の採取では、ストレスが高い場合はストレスを軽減する効果があることが判明。今回の実験で、ラベンダーの香りを嗅いだり、風にそよぐ様子を見たりするだけで、体調を本来の状態に戻す“自然治癒力”を高めることが証明されました。


