
Story.03
山手の丘に、最大限の敬意を込めて。
グランドメゾンのものづくりは、土地の記憶に敬意を払うことを出発点としています。モダンレジデンスとして街並みに清新な印象をもたらしながら、それでいて、あたかもずっとそこに佇んでいたかのような趣で周囲に馴染む存在となるように。「グランドメゾンThe山手Project※」は、こうしたブランドの思想や世界観を再確認しながら、その輪郭をより確かなものにしていくための挑戦だったといえます。私たちの持てるすべてを注ぎ込んだ6つのレジデンス。Vol.3では、それぞれの物件に固有の物語やこだわりのディテールについてご紹介します。
「山手の品格を継承し、次の100年へ。」というコンセプトのもと、街の作法である洋館建築のスケールと、街の記憶である異国情緒の本質、さらには、この街特有の風景のエレメンツを受け継ぐことを使命としたプロジェクト。設計デザインにおいては、このコンセプトを具現化するために、「象徴を創る」「道を創る」「記憶をつなぐ」という3つのテーマを掲げました。
山手の丘に新しい時を刻みはじめた6つのレジデンスは、
その一つ一つの佇まいが、そして、プロジェクトの全体が描き出す風景が、
次の100年にふさわしい象徴的な存在となれるよう想いを込めてデザインされています。
中でも、山手の玄関口にふさわしい景観を描いているのが、「グランドメゾンThe山手253Marks」と
「グランドメゾンThe山手253Garden(グランドメゾン=以下GM)」です。
美しき丘の玄関口に
「元町・中華街」駅の出口を抜け、アメリカ山公園を背に潤い豊かな小径を進んだ先。突如として視界が開ける交差点の向こう側に「GM The山手253Marks」は佇んでいます。そこにあるのは、街に対して開かれたレジデンスであることを意思表示する緑豊かな広場と、正面にバルコニー面を見せないデザインが周辺の洋館に見られるパブリックな印象を醸す建築。美しい枝ぶりの木々は四季折々の表情で街を潤し、その奥に見えがくれする低層の建物は、リズミカルに雁行するフォルムによって、風景に幾重にも折り重なる趣をつくり出しています。
庇に護られた車寄せのあるエントランスをくぐると、そこには飾らない気品に包まれた迎賓空間が広がります。見せ場となるのは、緑あふれる奥庭へと視線を誘う、天井高約5.5mの吹き抜け空間。奥庭に面した窓辺と広場につながる窓先には3つのラウンジを設け、四季の移ろいを感じながら寛げる贅沢な居場所をつくり出しています。中でも広場を望むテラスラウンジは、山手の丘を通り抜ける風を感じながら、木々の潤いや水盤の煌めきに癒されるプライベートな半屋外空間。木立の切れ間から山手本通りを歩く人の気配を感じながら、敷地の奥行きや植栽のヴェールに護られて安らぐひとときは、山手らしさを象徴する心豊かなシーンの一つといえます。
イギリス館と並び立つ景。
港の見える丘公園の傍らにして、イギリス館の緑と噴水広場の水景に恵まれた場所に位置する「GMThe山手253Garden」。伸びやかな水平ラインに沿って木調のルーバーフェンスをあしらったファサードが、洗練された感性を滲ませながら沿道の緑を引き立てています。通りから距離を取ったエントランスは、住まいとしての奥行きと開かれた印象が同居する空間。重厚な柱に支えられたピロティが、意匠ではなく空間性として継承された洋館建築のスケールの存在を静かに語りかけてきます。
通りに沿って十分な余白をとった外構には、物件の名称にもなったガーデンが広がります。公と私の緩やかな境界を描くその庭は、イギリス館の成熟した木々の緑に響き合いながら、通りに若々しい息吹をもたらすためのランドスケープ。重層的な木立の足元には、ふと寄り道したくなるような小径やベンチを配し、心地よい木漏れ日や木陰に包まれるひとときを街ゆく人々と分かち合える場を創出しました。植栽には、ヤマザクラやサルスベリ、イロハモミジ、さらには近隣のローズガーデンに呼応するバラやラベンダーなど、季節の彩りをリレーする樹木や草花をふんだんに。奥ゆかしくも華やかに、その風景は時の経過と共に趣を増していきます。
そして、邸内に広がるのは、ガーデンの四季を風景画のように切り取る優雅な迎賓空間。窓から注ぐ自然光、床に落ちる木漏れ日、季節の花、ふと気づく葉色の変化。日々刻々と移ろう自然の趣が、住まう方を心からの安らぎで包み込みます。素材や色を限定した端正な空間の柱や壁には、山手らしい異国情緒を感じさせる煉瓦積みのデザインを採用。丁寧な手仕事だけが生み出すことのできる風合い豊かな素材の質感が、時流に左右されない美しさを求めた空間に確かな気品を添えています。
全6棟のレジデンスから成るプロジェクトのうち3棟は、陣屋坂の名で親しまれる一つの通りに連なっています。
単独のプロジェクトでは見られない、建物と通りとの長く連続した関係性。
3棟のレジデンスは、通りの景観に対する必然的な使命に導かれるようにして、
その外観デザインと外構計画を磨き上げていきました。山手の丘に描かれた新しい道の景。
それは、山手の玄関口に佇む「グランドメゾンThe山手253Marks」と、
隣接する「グランドメゾンThe山手253Hills」、そしてその先の「グランドメゾンThe山手249」へと
つながっていきます。
重奏する緑と建築。
山手本通りから緩やかに下っていく陣屋坂。「GM The山手253Marks」の西側では、木端積みの植栽帯に沿って途切れなくつづく花木が、季節の訪れを告げながら道ゆく人の目を楽しませています。煉瓦調のタイルを基調とする建物は、擁壁の高さを抑えながら上層部をセットバックさせ、ふと見上げた視線の先に、多段緑化による立体的な自然美を演出しています。
格調あるゲートの先に。
程なく通りの風景は、隣接する「GMThe山手253Hills」に引き継がれます。建物の目印は、木立の切れ間に設けられた風格あるゲート。「GMThe山手253Marks」との間に配置された平置き駐車場の余白が、通りからの視線を空につないでくれます。奥行きある駐車場の先に見えるのは、イギリス館の向かいに佇む「GMThe山手253Garden」。緻密に設計された風景のレイヤーは、全6棟のトータルデザインを追求したプロジェクトの所産といえるものです。
このレジデンスに宿るのは、山手にふさわしい洗練されたプライベートのかたち。石庭の趣と柔らかな自然光に包まれて、静寂と温もりが融け合うラウンジ。見た目の華やかさや豪華さではない、住まうことに対する奥深い考察から生まれた空間価値。本当の豊かさを知る方々の琴線に触れる邸宅様式がここにあります。
石の趣に護られた風格。
3つのグランドメゾンが描く道の景。「GMThe山手249」は、その最後を飾ります。建物に重厚な印象をもたらす擁壁は、山手の街並みに見られるブラフ積みをオマージュしたもの。壇上を彩る四季の植栽。凛とした印象のバルコニーガラスと温かな木調の軒裏の対比。重層的でスタイリッシュな庇と一体的にデザインされたピロティの先に、住まいとしての奥行きと街に対する親密な態度を湛えて沈黙するエントランス。モダンでありながら懐かしく、どこまでも大らかなその建築には、洗練されたデザインの奥に存在する古き良き洋館の姿が透けて見えるかのようです。
庇付きのピロティ空間に護られた長いアプローチの奥、左側には上質なソファを配したエントランスホールが広がっています。そこは、美しい通りの余韻を感じながら、時の余白を味わうための場所。石目の床と木調の天井、障子のような透け感を持つファブリックガラスの壁面など、個性的でありながらも飾らない素材と意匠の一つ一つが、隠れ家のような落ち着きを求めた空間にひときわの静寂を演出しています。
そこはかとなく体感される空間性として継承された洋館建築のスケール、同じ思想の下にデザインされた
連続性のある景観。
その根底にあるのは、山手の街が歩んできた美しい過去を敬いながら、
新しい時代の風景につないでいく意志に他なりません。
風合いある手焼きの煉瓦やタイル、
外構に用いたブラフ積みや小端積みは、山手特有の風景のエレメンツを継承する試みの一つ。
そしてさらに、土地固有の記憶の継承をより鮮明に体現したのが、
「グランドメゾンThe山手118」と「グランドメゾンThe山手241」です。
春を彩る桜と共に。
かつてこの場所には、山手の風景と文化をつくり上げてきた横浜インターナショナルスクールの校舎の一つが佇んでいました。そして、その敷地には、美しい春を告げる3本の桜の大樹が大切に受け継がれていました。土地のアイデンティティであり、街ゆく人の愉しみでもあった桜のある風景。その記憶と共に新たな時を刻むために、「GMThe山手118」は3本の桜をそのまま保存しながら、建物の位置をかつての建物と同じ位置までセットバック。さらに、既存のアイアンフェンスを継承すると共に、煉瓦調擁壁の表情をデザインに踏襲することで、往時の街並みがオーバーラップする風景を築き上げたのです。
建物のエントランスは、山手の洋館らしい緑豊かな小径の先にあります。街角の森を思わせる四季の木立の先に待つのは、全7邸の特別なオーナーシップを叶える低層レジデンス。専有部には、敷地内の桜や隣地の森との関係性を考慮しながら風景の切り取り方を吟味した、瑞々しいプライベート空間がデザインされています。
過ぎし時代に想いを馳せて。
「GM The山手118」から通りを少し進んだ先には、「グランドメゾンThe山手Project」の第一号物件となった「GMThe山手241」が佇んでいます。建設工事の際、この敷地からは数多くの外国産煉瓦が出土。これをインスピレーションとした特注のレンガ調タイルを6つのレジデンスすべてに採用したことが、プロジェクト全体に山手らしい統一感を生み出しました。
ここは、明治のはじめに英国公使館が置かれ、その後は外国人貿易商の大邸宅や山手ロイストン教会へ受け継がれてきた由緒ある土地。全体計画においては、ラウンジやエレベーターホールにつながる中庭に教会から受け継いだブロンズ像やアイアン門扉のオブジェを配置すると共に、タブノキ、スダジイ、キンカン、トウカエデなどの既存樹木を生かすことで、土地の記憶と共にある住まいの風景をつくり上げました。
山手の歴史と文化を継承しながら、緑豊かな景観にふさわしい街づくりを実現したプロジェクトは、2025年度のグッドデザイン賞を受賞。まとまった土地を分割するのではなく、小規模な集合住宅群として開発したことは、街のスケールとの調和、緑あふれる風景の継承という観点で高く評価していただきました。
今、山手の丘では、6つのグランドメゾンが静かに時を刻んでいます。洋館が立ち並んだ時代の記憶は風景の深層に刻まれ、ほのかな異国情緒はこの先もきっと失われることはないでしょう。街並みを構成するタイルや石は時と共に風合いを増し、樹々はより深く豊かに枝葉を茂らせていきます。「グランドメゾンThe山手Project」。山手の次の100年の道標となる、美しい邸宅の風景がここにあります。
※グランドメゾンThe山手ProjectとはグランドメゾンThe山手253Marks、グランドメゾンThe山手253Garden、グランドメゾンThe山手253Hills、グランドメゾンThe山手249、グランドメゾンThe山手118、グランドメゾンThe山手241の全6棟の総称です。各物件については全戸分譲済みのため販売は終了しております。
※物件周辺の標識、建物、電柱、架線等につきましては一部簡略化しております。