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GRANDE MAISON The 山手 Project

Story.02

横濱、山手。港の丘の美しき舞台。

みなとみらい線「元町・中華街」駅からエスカレーターで丘へ上ると、海からの心地よい風を運ぶ大きな空の下に、横浜の中心地にいることを忘れさせる世界が広がっています。
横浜市中央区山手町、通称「山手」。幕末の開港の折に外国人居留地が置かれたこの丘は、未来へ向かう風の中で、日本の中の西洋が育まれてきた舞台。優しい木漏れ日を落とす成熟した並木道、四季の彩りを湛えて広がる庭園、丘を見守る教会の尖塔、穏やかに沈黙する洋館。そこにあるのは、関東大震災からの復興によって築かれた100年の風景です。
横濱の歴史と美意識そのものといえる山手の丘に、全6棟の低層レジデンスが織りなす風景をつくり上げた「グランドメゾンThe山手Project」。
前編では、プロジェクトの概要とコンセプトについてご紹介します。

[※グランドメゾンThe山手Projectとは]
グランドメゾンThe山手253Marks、グランドメゾンThe山手253Garden、グランドメゾンThe山手253Hills、グランドメゾンThe山手249、グランドメゾンThe山手118、グランドメゾンThe山手241の全6棟の総称です。各物件については全戸分譲済みのため販売は終了しております。

託された地に、重ね見た未来。

2019年、山手の丘とともに歴史を刻んできた「横浜インターナショナルスクール」の移転が決まり、縁あってその土地を取得するに至ります。その後、追加で取得した敷地と合わせて、全6棟のレジデンスプロジェクトは動き出しました。
インターナショナルスクールから土地を継承する際、私たちは次のように問われました。「あなた方は、山手のどのようなところがお好きですか」と-。お伝えしたのは、愛すべき山手の風景の素晴らしさでした。

悠久の時を感じさせる空の広がり、えも言われぬ高台の開放感、深呼吸したくなるような緑の息吹。何よりも、古き良き洋館の異国情緒と共に受け継がれてきたゆとりある街並みのスケール。このかけがえのない街の資産を守るために、私たちは、丘に点在する敷地を分譲マンションとして受け継ぐことを申し出たのでした。土地を細分化するのではなく、かつての洋館のスケールに懐かしくも新しい美しさを添えて未来へとリレーする。分譲マンションだから成しえる街づくりこそ、次の山手にふさわしいと考えたのです。

山手の品格を継承し、次の100年へ。

山手に残る多くの洋館は、激動の時代を超えながらおよそ100年の歳月を重ねてきました。その佇まいは、まるで時を止めたようでありながら、いつの時代の感性にも響き合える普遍的な存在です。十分に引きを取った建物と道路の間には前庭が広がり、木立のスクリーンと公私を遠ざける空間の奥行きが曖昧な境界をつくり出しています。適度に開かれた外構空間の向こうに佇む建物は、周囲を威圧しない親密な態度を示しながら、住まいとしての穏やかな空気を滲ませています。ゆったりとした土地のスケールと、人の感覚に寄り添う邸宅建築のスケール。私たちが守りたかったのは、例えばそんな《山手の作法》です。

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街に漂う異国情緒も、私たちが守りたかった豊かさの一つです。かといって、既存の洋館を模した建物を創ることが、山手らしい異国情緒を生み出すとは考えませんでした。時を超える本物を模倣で超えることはできないからです。着目したのは、表層的なディテールや装飾ではなく、もっと本質的な洋館建築の空間性。例えば、長大な壁を築くのではなく、庭の四季に誘われてふと誰かが足を踏み入れることさえ許容するような開かれた構え方。ピロティ風の回廊や二層吹き抜けの迎賓空間など、そこに立つだけで洋館のシークエンスを追体験できるような空間の仕立て方。あるいは、100年の街並みに違和感なく馴染んでいける素材の選び方。周辺の建築群がそうであるように、目に見えるものだけではなく、より深淵な感覚に触れる部分に《山手の記憶》を映してこそ、人はそこに美しい異国情緒を見出せるはずだと思ったのです。

そしてもう一つ、私たちには守らなければならないものがありました。この丘を彩るかけがえのない風景です。頭上に広がる限りない空をいかに美しく切り取るか、緑豊かな景観をどのような手法で連続させるか、公園の草花やカスケードを流れる水をどんなかたちで取り込んでいくか。また、街路の擁壁に見られるブラフ積みや近隣の公園に見られる小端積みなど、山手特有の石積みも守るべき大切なものでした。受け継がれてきた《山手の風景》とさりげなくも分かち難く関係するために、必要なエレメンツを丁寧に積み重ねていく。その一つ一つの作業が、山手の次の100年を創ると信じたのです。

ゆったりとした洋館建築のスケールを基本とする山手の作法の継承、異国情緒の本質にフォーカスした山手の記憶の継承、周辺と調和するエレメンツの採用による山手の風景の継承。この街の本質に対する思慮深い考察と未来への想いに導かれて、プロジェクトのコンセプトは定まりました-。山手の品格を継承し、次の100年へ。

暗黙の秩序の中に結び合う個性。

山手という特別な街を舞台として、ほぼ同時期に6つの敷地で進行することとなったレジデンスプロジェクト。それは、私たちにとって未知の挑戦でした。中でも、重要なテーマの一つとなったのが、それぞれのレジデンスの個性を追求しながら、いかにして6棟全体の統一感を生み出していくかということ。答えをくれたのは、山手が積み上げてきた100年の風景でした。

かつてこの地に建ち並んでいた洋館は、横濱らしい進取の気風の担い手としてそれぞれの個性を競いながら、申し合わせたかのような秩序の下に調和していました。この絶妙なバランスもまた、山手を山手たらしめる重要なエッセンスです。新たに生まれる6つのレジデンスには、街の景観にふさわしい個と全体のバランスが求められている-。

このプロジェクトは、敷地ごとに読み解かれた個性をデザインに投影しながら、一方で、素材や色、あるいはコンセプトに紐づくスケールや境界の考え方を全体の共通項とすることで、この丘にふさわしい風景の一員となったのです。

象徴を創り、道を創り、記憶をつなぐ。

6棟の設計デザインにおいては、コンセプトを具現化するための3つのテーマを掲げました。
「象徴を創る」「道を創る」「記憶をつなぐ」の3つです。

象徴を創る

山手の玄関口に潤い豊かな街角広場と一体の景観を生み出した「グランドメゾンThe山手253Marks(グランドメゾン=以下GM)と、港の見える丘公園の向かいに四季の庭園を抱いて佇む「GM The山手253Garden」。この2つは、次の100年のゲートともいえる、山手の新しい“象徴”です。

道を創る

さらに、「GM The山手253Marks」を起点に陣屋坂に沿って連なる「GM The山手253Hills」と「GM The山手249」は、美しい並木道と共に創出された格調高いゲートや石積みによって、新しい潤いと美しさが織りなす“道”の景を描き出します。

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記憶をつなぐ

そして、エリアの南東に佇む「GM The山手118」と「GM The山手241」においては、3本の桜の保存、アートや意匠の継承・再構築などを通じ、土地の“記憶”をより色濃く受け止めるデザインを追求しました。

今、6つのレジデンスは、それぞれの個性を静かに輝かせながら、ひとつの丘に寄り添い、結び合っています。作法を守り、記憶を継ぎ、風景を編むことで立ち上がったのは、外界の時間軸と距離を置くかのような山手らしい普遍の美です。100年の歴史を受け継ぎ、その豊かさを100年の未来へそっと手渡すために。グランドメゾンのある風景を、次の山手へ。

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