「楽しい!」があふれる
子育て支援施設の
リニューアルワークショップ開催
積水ハウス マッチングプログラムがつなぐ、地域・企業・利用者の共創
8月26日に、京都府八幡市の指月児童センターで、積水ハウス マッチングプログラムの助成を受けた一般社団法人女性技能者協会が児童の保護者や施設職員を対象に床のリニューアルワークショップを開催しました。 このワークショップは、保護者や施設職員と地域コミュニティの手で施設をリニューアルするプロジェクトの第1段として「子どもたちにとってより安全で快適な空間とは何か」をテーマに開催したもので、当日は、施設を利用する親子約12組のほか、施設職員、女性技能者、企業関係者、弊社社員など、多数参加しました。
女性技能者の視点から地域課題の解決に挑戦
今回のプロジェクトを主導したのは、一般社団法人女性技能者協会代表理事の前中由希恵さんです。前中さんは、約20年にわたり、住宅や店舗、公共施設などの電気工事に携わり、現場作業から工程管理まで幅広い経験を積んでき女性技能者です。
現場で働く中で、「女性技能者がいないのではなく、働き続けることが難しい環境がある」という課題を感じ、女性技能者協会を設立。前中さんは「特別な人を増やしたいのではなく、普通に現場で働き続けられる人を増やしたい」という想いのもと、業界・行政・企業と現場をつなぐ活動を続けています。
また、前中さんは、お住まい地域でも、「作ること」を起点に、地域の子育て世代、高齢者、外国人がつながるコミュニティにしたいという思いで今回のプロジェクトを立ち上げました。
このような考えのもと、今回のワークショップでは、専門家が一方的に提案するのではなく、利用者である施設職員や幼児の保護者が専門家と対話しながらアイデアを出し合う創発型の形態を取りました。その結果、施設の環境改善だけでなく、地域の住環境やコミュニティづくりなど、様々な視点での議論になりました。
紙芝居で伝える「おうちづくり」の仕事
ワークショップの開始前には、大阪北シャーメゾン支店の現場監督である三村優莉菜さんによる紙芝居「げんば かんとく のおうちづくり」が行われました。
現場監督の仕事や住まいづくりへの想いを、子どもたちにも分かりやすく伝える内容で、参加した親子は楽しみながら建設の仕事に触れることができました。
実際に触れて、踏んで、みんなで選ぶ
ワークショップでは、実際に採用候補となる床材サンプルを会場に持ち込み、参加者が自由に触れたり、踏み心地を確かめたりしながら意見交換を行いました。
参加者からは、「実際に踏み比べるのが楽しい!」「新しくなる施設を想像するのが楽しい!」、「保護者同士で交流する時間が楽しい!」、「センターに通うのがもっと楽しみになる」など、多くの「楽しい」という声が聞かれました。
特に印象的だったのは、「今のピンク色のマットがなくなるのが楽しみ」という率直な意見です。長年使われてきた床への愛着がある一方で、「せっかく改修するなら思い切って変えてほしい」という期待も感じられました。
利用者だからこそ生まれたアイデア
議論には、女性技能者協会と交流のある施工管理部の三幣涼子さんも参加しました。三幣さんは、元現場監督としての視点からアドバイスを行う一方で、普段なかなか、接点を持つことがなかったという、利用者が何を重視し、どのような空間を求めているのか、三幣さんにとっても、利用者の意見を直接聞くよい機会となりました。
話し合いでは、「お絵描きや工作をするエリアには、掃除しやすい素材を選びたい」、「走り回るエリアは。クッション性の高いカーペットにしたい」、「子どもが遊びながら楽しめるデザインを取り入れたい」など、多くのアイデアが出ました。
実際に施設を利用している保護者だからこそ気付く視点に、主催者や専門家からも驚きの声が上がっていました。
帰りたくない!?
保護者が熱心にワークショップに取り組む中、子どもたちも、輪の中に入り、遊びに没頭。
ワークショップが終了すると、もっと遊びたいと大泣きする子どももいました。保護者からは「帰る時だけは楽しくなかったですね(笑)」という声も。それだけ指月児童センターが子どもたちにとって居心地の良く大切な場所であり、保護者だけでなく、子どもたちも今回のワークショップを楽しんでもらえたことが伝わる微笑ましい場面となりました。
ワークショップ後も続くプロジェクト
ワークショップの後も、利用者から寄せられた意見やアイデアをどのように反映し、より魅力的な空間へとつなげていくのか、活発な議論が続けられました。
今回の取り組みは、単なる床の張り替えではありません。
子どもたち、保護者、施設職員、女性技能者、企業が一緒になって考え、アイデアを出し合うことで、「みんなでつくったコミュニティの居場所」という新たな価値が生まれています。
積水ハウス マッチングプログラムの支援のもと進められる本プロジェクトは、地域課題の解決とコミュニティづくりを両立する新たなモデルとなることが期待されています。
これからどのような空間へ生まれ変わるのか。子どもたちのたくさんの「楽しい!」を原動力に、プロジェクトはこれからも進んでいきます。